【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第三章】

向けられた銃口、手紙、戻る【瀬戸内帝華/蓮@雫3318】 ページ50

銃口を向けられながら、私は慌てて言う。
えっ、そんなデータ見ちゃ駄目なヤツなん?
「私は貴方に危害は加えない!!…政府より、貴方を幸せに出来る。」
闇ちゃんはハッとして銃口を降ろす。
それに安心して思い切り首に手刀を打つ。
「かっ…!」
掠れた声を出して闇ちゃんが倒れる。
其を蝶…闇ちゃんだから黒揚羽蝶にして飛ばす。
因みに回復製。天秋のは少なくても5日は歩けない。無理をしてもすぐに倒れる猛毒。
其処でハッとする。
「…そうだよ。戻れば良い。」
天秋が昔に戻るんだから私も戻れば良い。
「…私は、お母さんの娘で、能力者を倒す。」
役目を全うしろ。
服の中の手紙を読んで、下らないと投げ棄てる。
…賭けが何たるかを分かってない。
「神様、データって何。」
『ああ、データと言う者は…』
ーーー…
神様が私を天使にした理由がわかった。
私程共犯者、そして殺人者に向いているものは無い。
天秋を憎め。憎め。
「…まっててね。天秋ちゃん」
ホテルに着いた時、怜加と怜花といのりさんに、
「誰だよ」
と聞かれたのは印象的だった。
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