#3 ページ37
マンションの廊下を歩く私の家は三階だから
エレベーターは使わず階段を使う。
「やっば、外めっちゃ寒い…」
上着を持って来なかった私は
思わず自分の体をこすってあたためた。
「はい。」
ふわっと優しい香りに包まれる。
「いや、永見さんが寒いやないですか…」
「そうやね…じゃあさ」
暖かい彼の手が私の手を握る。
「あかん…？」
そう言って私の目を見てくる。
「ううん…」
私はそっと手を握り返した。
コンビニに着くまで私たちは手を繋いでた。
「何買いますー？」
「好きな物買ってええよ？」
特に欲しいものはなく店内をブラブラまわる
「欲しいものない？」
「特にないですね…」
「あのさ、近くの公園で二人っきりでちょっと話せへんかな？」
「いいですよ…！
じゃあ私も缶チューハイ1本買おっかな？」
適当に手に取りカゴに入れる。
「じゃあお会計してくるね。」
「あ、お金…」
そう言った瞬間、思い出したように戻ってくる。
後ろからギュッと抱きしめられる形になって思わず驚く
「あ、あの…」
「財布、上着のポケットの中やねん、
あ、あとチューハイぐらい奢らせて？」
「ありがとうございます…」
ドキドキが止まらない。
心臓が口からとび出そうだ。
コンビニを出たあと家の近くの公園へ向かう。
そして横並びでブランコに乗って酎ハイを飲む。
「…寒くないですか…？」
「大丈夫。」
しばらく沈黙が続き
「あのさ」っと沈黙を破いたのは彼だった。
私は小さく、はい。っと返事をする。
「出会いっていつ頃だったかな…」
「私達のですか…？」
「うん…。」
「そうですね…私がまだ学生の頃だったんで
5年ぐらいですかね。
その頃にお兄ちゃんが実家から出て
よく遊びに行くようになってたし…」
「そっか…」
また沈黙が続く。
気まずくて今度は私から声をかける。
「その頃よりは私も大人になったでしょ？」
誤魔化すように私は笑った。
「出会った頃も可愛かったよ。
でも今はどんどん綺麗になってる…
あのさ、一目惚れやったから…
相方の妹だし言わんとこうと思ってたんやけどな…」
そう言って彼がいきなりブランコから立ち上がった。
「あのさ…！」
「は、はい！」
「俺の事、どう思ってる？」
突然の事で驚く私は真っ白な頭で
「えっと…お兄ちゃんの相方で…
でもって…」
口ごもってしまう。
初めはなんとも思ってなかった
兄の仕事仲間で
優しいお兄さんぐらいしか
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木葉林檎(プロフ) - Co2さん» こちらこそありがとうございます(^^)またお願いします♪ (2023年4月1日 11時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Co2(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございました😭またお願いします(* .ˬ.)" (2023年4月1日 8時) (レス) id: d01c0621bb (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» ページ数の関係で次の移動先に書かせてもらいます。お時間かかりそうなのですがお待ちください(^^) (2023年3月28日 3時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Co2さん» すみません、もし書くとしたらページ数が足りなくなりそうなので移動先に書かせてもらいますね(^^) (2023年3月28日 3時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - 学パロの続きで少し怪我の余波が残る中リリーさんが部活でキャプテンを務めるようになりモテ始め夢主が付き合ってる事で虐められる。夢主に避けられリリーさんも悩んでいたが、ある日虐められる夢主を見つけ庇い助けられなくてごめんと慰めるみたいなお話お願いします！ (2023年3月28日 0時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年3月14日 14時
