#10 ページ23
「どうしよう…」
『劇場で仕事がある日をわざわざ調べて来たのよ、きっと…
テレビでの仕事はいつかわからないし
流石に何処でやるかもわからないから…
ここでの仕事なら確実だし
待ってたら出て来るって知ってるでしょ……？』
今いる場所は出入口がひとつしかない。
足が震えてくる。
『とりあえず私も様子見てるから、Aはその場にいて？いい？』
「うん…」
電話を切ったあと一旦誰もいないトイレの個室に入る。
どうしよう…怖い…。
何も出来ないまま時間が過ぎていく。
何十分ぐらい経ったのだろう…
また電話が鳴った。
「はい…」
ぼんやりしてた私は誰からの着信なのか見もせずに電話に出たが
『もしもし？俺だけど…
コユキから聞いた。すぐそっち行くから待ってて？』
彼の落ち着いた声を聞いて安心した私は
泣きそうになりながら
うん、っと答えた。
ずっとトイレにこもってる訳にも行かず
ロビーの端っこの席に移動し気配を消し座る。
【コユキありがとう。
今から西村くんが来てくれるって
元彼まだいる？？】
【良かった。安心した。
元彼はまだAのこと待ってるみたい。
西村が来たら任せてもいいかな？
私もそろそろ行かないと…。】
【うん、また改めてお礼させてね】
【スタバ奢ってもらうね！よろしく】
相方の優しさに胸が染みる。
30分後息を切らした彼がロビーの中に入ってきた。
「西村くん…！」
小声で呼ぶと私の元までやってきて強く抱きしめられた。
「みんな見てるよ…」
「いいよ…別に…大丈夫。」
安心する香りに包まれて先程までの恐怖が和らぐ。
「仕事は…？」
「仕事じゃないけどネタ合わせしてて
でも事情話したら、すぐ行ってやれって許してくれた。」
「え、きょんくんにも謝らないと…」
ゆっくり体が離れる。
「じゃあ今度一緒に謝りに行こ？」
優しい笑顔でそう言われる。
「うん…」
「よし、じゃあ家まで送るから。」
手を差し出されて私はその手を取る。
ロビーをぬけると外に通じる扉が見えた。
「ごめ…ん。」
恐怖で足がすくんで止まってしまう。
「いいよ。でも俺がついてるから。」
「うん…」
扉をから出ると1ヶ月ぶりの元彼の姿があった。
「ひさしぶり…」
私を見た瞬間、手を挙げて近づいてくる。
西村くんは私を背中に隠すよう彼の前に立った。
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木葉林檎(プロフ) - Co2さん» こちらこそありがとうございます(^^)またお願いします♪ (2023年4月1日 11時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Co2(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございました😭またお願いします(* .ˬ.)" (2023年4月1日 8時) (レス) id: d01c0621bb (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» ページ数の関係で次の移動先に書かせてもらいます。お時間かかりそうなのですがお待ちください(^^) (2023年3月28日 3時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Co2さん» すみません、もし書くとしたらページ数が足りなくなりそうなので移動先に書かせてもらいますね(^^) (2023年3月28日 3時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - 学パロの続きで少し怪我の余波が残る中リリーさんが部活でキャプテンを務めるようになりモテ始め夢主が付き合ってる事で虐められる。夢主に避けられリリーさんも悩んでいたが、ある日虐められる夢主を見つけ庇い助けられなくてごめんと慰めるみたいなお話お願いします！ (2023年3月28日 0時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年3月14日 14時
