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桐「んも〜、まだ呑むもん!」
『もうええって、あっくんおしまいやで〜』
完全に出来上がった照史の相手はなかなかしんどい
女将「そうよ〜、もうお開きお開き」
桐「嫌や〜まだ呑む〜!」
『すみません、そろそろお会計を』
女将「はいはい」
『こんな時間まで本当申し訳ないです』
女将「いいのよ、いつものことじゃないか。私も久しぶりに楽しかったわ」
会計を済ませ、一旦状況の整理をする
『えっとー、Aちゃんまだ起きひんし、照史も出来上がってるから1人では帰せへんし』
どうしようかな、と悩んでると
女将「とりあえずさ桐山くん送って来てあげたら?この子は私が見とくから」
『いいんすか?』
女将「2人同時に介抱はきついでしょ(笑)」
『そうっすね、ありがとうございます』
『じゃあ、とりあえずこの人送ってきます。ほら、あっくん帰るでー』
嫌や嫌やと駄々をこねる照史を何とか送り終えて
すぐまた店に戻る
『戻りました』
女将「おかえり、じゃあ彼女よろしくね」
『あのAちゃん、会計済んでます?』
女将「いや?この子だったらまたすぐ来るだろうから付けとこうと思って」
『俺払いますわ、いくらですか?』
それから会計を済ませ、2人でタクシーに乗り込み彼女の自宅へ
『Aちゃん、家着いたで』
玄関前まで背負ってきた彼女はまだスースー寝息を立てている
『しゃーないな、ごめんやでバッグあけるな』
彼女のバッグから家の鍵を取り出し玄関を開ける
久しぶりに来た彼女の家
恐る恐る部屋の奥へ進むと、この間は無かったテレビが置いてあった
テレビ台の上には俺らのDVDが
『見てくれてんねや』
少し気恥ずかしかった
『っよいしょ』
「ん〜」
彼女をベッドに寝かせるとき、バッグを落としてしまった
その拍子に中の物が流れ出てしまい慌てて片付ける
『あ、』
小さなジッパー袋に入れてある俺のピアス
それは自分のポケットに入れた
去り際、彼女の寝顔を盗み見ると
綺麗な顔で静かな寝息を立てて眠っている
『おやすみ、Aちゃん』
頭をそっと撫でて、額にキスを落とした
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作者名:弦 | 作成日時:2020年7月13日 6時