雨降る夜に待ち合わせを【桃】 (ページ45)

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女将「そう言えば、名前なんて言うの？」
　
　
「神田Aです」
　
　
女将「あら素敵な名前ね、Aちゃんって呼ぶね」
　
　
　
下の名前で呼ばれると、すぐに小瀧くんを思い出してしまう
　
　
酔いが回っているというのに便利で面倒くさい頭だ
　
　
　
　

「ほんとに私いていいんですか？」

女将「いいのいいの、ほらこれも食べて」

「もう入りませんよ～(笑)」

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

"こんばんは～"

女将「あ、やっと来た、いらっしゃ～い」

聞き覚えのある声に身体が固まった

『あれ？Aちゃん？』

女将「あら、2人は知り合いなの？」

『はい』

今日はツイてるのかツイてないのか

「こんばんは、お久しぶりです」

女将「なーんだ、知り合いだったの？
じゃあちょうどいいわ、2人さんここ座んな」

そう言って女将さんは2人を私の隣に座らせた

『とりあえず生2つで』

小瀧くんはメンバーの1人を連れていた

桐「んで、えと、誰？」

『この子？俺の友達やで』

「桐山くんですよね？」

こんな時にでも絡んでいけるくらいには

まだ酔いが回ってる

今日はだいぶ呑んだようだ

桐「お！知っ『なんで知ってんの？！』」

おい俺が喋っとんねんとツッコまれる小瀧くん

「知ってますよ、ジャニーズWESTのことは」

小瀧くんはあからさまに驚いている

桐「ほんま？嬉しいわ～ありがとう！」

「陰ながら応援してます」

『ちょ、ちょ、待ってそのことはとりあえずええわ
Aちゃん、何で折り返しくれへんかったん？』

やばいと思いながら女将さんの方に目をやると

なるほどねと言わんばかりの顔をしていた

「折り返しのタイミング見逃しちゃって、」

女将「まぁまぁ、いいじゃないの今日こうやって会えたんだし。とりあえず飲みな、はいビール」

『ありがとうございます』
桐「ありがとうございまーす」

女将「はい、みんなで乾杯するわよ」

「「「「かんぱーい」」」」

グラスに入った残りのお酒を一気した