雨降る夜に待ち合わせを【桃】 (ページ22)

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調子に乗ったらすぐこうだもんな・・・

　
緊張してたならまだ分かるけど、いや分からないか
　
　
　

どうしよう、小瀧さん結構ちゃんと麦茶被ってたし、着替えないと麦茶臭いよね
　
　
汚れた服のまま帰すのは可哀想だよね、
　
　
お風呂、入ってもらおうか、その間に洗濯を・・・
　
　
　
『あの、大丈夫ですか？』
　
　
　
急に後ろから話しかけられた
　
　
　
「わっ」
　
　
『あ、ごめんなさい！なんか遅いんでどうしたんやろと思って見に来ちゃいました』
　
　
「大丈夫です大丈夫です、そんなことより本当にごめんなさい」
　
　
『さっきはほんま盛大にこけましたね(笑)
　逆に僕がおってよかったですよ、あんまり床びしょびしょにならんで済みました』
　
　
　
そう言って笑うから余計申し訳なくなる
　
　
「床より小瀧さんですよ・・」
　
　
　
　
『いやいや。そうや、カレーごちそうさまでした。めちゃめちゃ美味しかったです！』
　
　
「お口にあって良かったです」
　
　
『じゃあ、僕はそろそろ』
　
　
「えっ、このまま帰るんですか？！」
　
　
『え、だってあんまり長居するのも悪いし、これだってすぐ乾くし平気です』
　
　
　
　
いや、絶対風邪引く
　
　
私のせいでテレビの仕事に支障をきたしてしまう
　
　
　
「お風呂！入って、いっていください、」
　
　
『へ？』
　
　
「このまま帰すのは申し訳ないし罪悪感で押しつぶされそうになるし風邪ひいて小瀧さんのお仕事に支障をきたしてしまうし外は多分寒いしいや絶対寒いしお風呂入ってる間に服も洗って乾かせるし、あと、あと・・・」
　
　
　
『んははっ』
　
　
「え？」
　
　
『分かりました、お言葉に甘えてお風呂いただきます』
　
　
　
並べた理由のちんぷんかんぷんさとあまりの早口が小瀧さんにはウケたみたい
　
　
　
すぐにお湯を張り、新しいバスタオルと諸々を用意した
　
　
　
着替えは兄が前に置いていった物を出してみたけど
　
　
　
綺麗なアイドル様にこんなおじさんの服着させていいのかな
　
　
　
ま、いっか
　
　
　
　
「あの、準備できました」
　
　
　
『ありがとうございます、じゃあお言葉に甘えて』
　
　
　
　
「そうだ、脱いだものは適当に置いておいてください、すぐに洗濯するので」
　
　
　
『了解です！』
　
　