6曲目 ページ7
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綺麗な歌だった
その声が聞こえる度に瘴気が少しずつ晴れていった
そして自分自身の体の痛みも和らいでいた
?「心地良いなぁ…」
自分の体に入ってきた霊力は聞こえた歌声のように澄んでいて
綺麗で
落ち着いて
そして何より…
__空っぽだった
おかしい
おかしい
おかしい
こんな霊力は知らない
この本丸の初期刀で、数々の審神者を見て、霊力を感じてきた僕でさえ初めて感じるこの霊力
刀であった頃の数々の主様の波長とも違う
…それでも何故か
空っぽの霊力が
空っぽの僕を
満たしてくれているような気がした
バタバタバタ…
まだ動ける軽傷か軽傷よりの中傷の人が大広間へ向かって走る音が聞こえた
そろそろ僕も行く準備をしなくては
誰かが呼びに来るだろうから
コンコン
襖の縁を叩く音が聞こえた
?「は、はい…!今行きます…。」
少し前より随分軽くなった体を持ち上げ襖へ向かう
ススス…
?「招集はかかってないけどみんな大広間へ向かってる。皆で話し合おう。俺達古参が居なきゃまとまらないよ?早く行こう、
__五虎退。」
ブワッ!
突如綺麗になった空気を吸い込んで、久方ぶりに襖の外へ足を踏み出した
五「はい…!」
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優夜 - 続きが楽しみです (2021年11月7日 21時) (レス) @page22 id: 8c35d92784 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔のクリオネ(プロフ) - 凛々さん» コメントありがとうございます!夢主が…ということですか…? (2019年11月5日 20時) (レス) id: 1d65af2f92 (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - いつ傷のこと言うんだろう?( -_・)? (2019年10月11日 20時) (レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悪魔のクリオネ | 作成日時:2019年5月13日 19時