10 ページ10
「わざわざ煽るために来たの？」
暴走しかねない物間の耳を引っ張ってそう聞く。
目の前ではかっちゃん達が呆れた顔で私たちを見てた。
「まあそれもあるけど」
物間が喋り始めると同時に電気がこっちまで走ってきた。
食べ終わったらしい。
「間に合った！俺も行く！」
「て言うか、バクゴー！Aのこと物間より好きってどういう事だよ？」
アホなのか馬鹿なのか天然なのか。
何の悪気も無くかっちゃんにそう聞いたえいちゃん。
たぶん何も考えてない脳筋かな？
「あ？俺がコイツ以下なわけねえだろ」
「切島、爆豪は"〇〇以下"って言葉全部つっかかるから」
範太が呆れたようにそう言う。
まあ、かっちゃん何も考えないで言っただろうな。
それこそ物間の思う壺。
「かっちゃん私のこと好きなの？照れる」
「んなわけねえだろ！死ね！」
ほらね、分かってた。
すごく分かってたんだけどね？
電気だけが何の話か分からずアホみたいな顔してた。
あ、もとからだったわ。
「それより、学校行こうよ」
そう言ってソファに置いていた鞄を持った。
ぞろぞろと並んで学校に行こうとする私たち。
眉間に皺を寄せた物間が私の手を掴んだ。
「あのさ、もしかして…僕のこと忘れてない？」
「？？、忘れてないけど」
「じゃあなんで爆豪くんたちと行く気なの？」
物間の言葉に首を傾げてると何かを思いついたようにニヤニヤし始めた電気。
「物間、Aと行きてえの！？」
「え、今から一緒に行くじゃん」
「ちげーよ！ふたりで！だろ！？」
私の言葉を否定して物間にそう聞いた電気。
「ち、…ふたりだけの話があるだけなんだが！？」
一瞬、困った顔をしてまた普段の自信満々に戻った。
図星だったのね。納得。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りょうまる。 - ちょっ、、えぇ、物間ｧ、、、、 最高やんけ、、、 (7月19日 22時) (
レス) @page32 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 平和ぁ〜 (2023年5月6日 18時) (レス) @page32 id: a9cb26251b (このIDを非表示/違反報告)
一彩しか勝たん(プロフ) - これ最高ですね!最推しが尊い… (2022年4月8日 0時) (レス) id: 751f40b056 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロアカって神だよね - 物間君めっちゃ良き！他の作品も全部見ました！読んでて楽しかったです！これからも頑張って下さい！ (2022年4月5日 20時) (レス) @page32 id: d10ea473f1 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - ろーるけーきさん» わわ、こちらこそありがとうございます(笑)また暇な時に読み返してください(^^) (2021年9月14日 1時) (レス) id: 61a8510ca4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちらす
| 作成日時：2021年6月3日 9時
