6色と#ffffffの彼女【東海】 (ページ3)

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◎初めて見たのはページ3

てつやside

高校1年の春休み。
もうすぐ2年生になり後輩もできるということで、一緒に部活の準備をしている友達も珍しく浮かれている。

て「なぁかわいい子入ってくるかな～」

り「どうだろうな～。もしいても、すぐ手出すのだけはやめろよ？」

て「りょうったらひどぉい！俺がそんなことすると思う～～？？！」

り「てつやなら十分有り得るだろ笑」

部活の練習着に着替え荷物を持って、昇降口に向かう。もう3月だと言うのに外はまだまだ寒い。
外には出たくないが、しょうがない。

り「こんちわー」

誰に挨拶してんだ？とりょうの視線の先を追うと、俺らの担任の小林先生。…と、親子。

ん、結構かわいくね？

綺麗な黒髪は胸あたりまであり、歩く度にさらさらと揺れる。
学校施設の説明をしてるから、転校生なのか？
おそらく前の学校のものだろう。ここら辺では見ない制服に身を包み、先生の話を相槌を打ちながら聞いている。

膝丈のスカート。
話を聞く真剣な表情。
整った顔立ち。

上品な雰囲気を纏う魅力的なその子に、思わず見とれてしまった。

『！』ﾍﾟｺｯ

やべ、見すぎたかな？

俺の視線に気づいたその子は、目が合うとぺこりと会釈をする。

俺は慌てて「こんちわ」と小さく挨拶をするが、聞こえていないみたいだ。

挨拶をしてすれ違ったあと

て「転校生かな」

と冷静を装いりょうに聞く。

り「お前、いくら何でも見すぎwww」

て「なっ、別にいいでしょー！」

り「小林だったしうちのクラスかもね」

て「…だといいけど」

微かな期待を胸に、冷たいグラウンドに走り出した。

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初めまして、作者です。
お気に入り、評価、ありがとうございます！
書くのは初めてでとても難しいですが、作者自身は本当に楽しみながら書いていますのでどんどん更新したいと思います( ¨̮ )/
よければコメントやリクエストなども。頂けたら、にやけながら執筆の手が止まらないかと思います笑
これからも『6色と#fffffの彼女』をお楽しみ下さい！(._.)