6色と#ffffffの彼女【東海】 (ページ12)

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◎初めまして、？ページ12

てつやside

「気をつけー、」

礼、と気の抜けた号令で朝のホームルームが終わると、

「ねー、どこからきたの～～！？」

「何て呼べばいー！？」

たちまち賑やかになる教室。

その群れの中心には、さっき小栗Aと名乗った女の子がいた。

俺も負けじと駆け寄り、その人だかりの一員になる。

席を囲まれて質問攻めされる彼女は、眉を八の字にして困ったように、でもどこか嬉しそうに笑っている。

席が遠かったため乗り遅れて、群れの外側にいた俺はつま先立ちして声をかけた。

て「小栗さん！俺俺！どっかで見たことない？！」

自分を指さしながら言うと、周りからは「え？2人知り合い～？」「どういう関係？？笑」などヤジが飛ぶ。

小栗さんの返事を待つことなく、小林先生が一言。

先生「お前ら知り合いか～～！ならちょうどいいわ。てつや、お前校内案内してやれ」

先生まだいたんか、なんて考えている間に話は進んで、

先生「一限間に合うようになー！」

と言い残して教室を出ていった。
なんて無責任な先生だ。

「えーずりぃー！」「俺も小栗さん案内する～」

男達は文句をたれ、女子達は不満げな顔で輪から離れる。

て「ええいうるさーい！俺が頼まれたんだい！」

何が何だか分からない、といった表情で俺を見上げる小栗さん。

うっ、上目遣いやば、…

て「じゃ、俺が案内するから。行こ！」

たまには小林いい仕事するじゃん。

心の中で先生を少しだけ見直して、軽い足取りで廊下に飛び出した。

君と話したいことがいっぱいあるんだ。

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昔の話や回想シーンは、タイトルの頭に「◎」をつけていきます。把握よろしくお願いします(._.)

たくさんの方に読んでもらえて、作者嬉しくて涙出ます。ありがとうございます！よければ評価の方もよろしくお願いします(；▽；)