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武道が未来でAの死を知ってから、幾日か経ったある日。

佐野からAの元へ、武道が病院へ運ばれたと連絡が入った。

Aが急いで病室へ入ると、顔に傷テープが貼られ、入院着を着た武道がベッドで横になっていた。

傍らには佐野と龍宮寺が立っており、Aに気付いた佐野は微笑み、龍宮寺は頭を深く下げる。


佐野「医者は軽い脳しんとうだって。」

「そっか、ありがとう。あとは私が見てるから、二人は帰って大丈夫だよ。」

龍宮寺「スンマセン、Aさん…迷惑かけちまって…」


申し訳無さそうに眉を下げる龍宮寺に、Aは笑って首を横に振る。


「迷惑だなんて…二人は怪我してない?」

龍宮寺「大丈夫ッス。」

佐野「俺無敵だから。」

「ふふ、よかった。」


眠る武道を笑って撫でるAを眺め、二人は心がじんわりと温まるのを感じ、その場を後にするのだった。



翌日武道の荷物を持ったAが病室へ入ると、武道の彼女である日向と共に、見た事のない少女がそこにいた。

Aに気付いた彼女は「え、誰?」と日向に耳打ちをし、そこで日向は振り返り、Aが来た事を知る。


日向「Aさんこんにちは!」

「こんにちは日向ちゃん。武道起きたんだね。そちらはお友達?」


こんにちは、とお辞儀をするAに、彼女は慌ててお辞儀を返す。


エマ「ウチ、エマっていいます!」

「武道の姉のAです。エマちゃんっていうの?素敵な名前ね。」


笑って頭を撫でてくるAを、エマは目を輝かせ見つめる。

Aが小首を傾げると、エマは自身の頭に置かれた手を取り、両手でギュッと握り締めた。


エマ「あ、あの、お姉さん!」

「ん?」

エマ「ウチもAちゃ…じゃなくて、Aさんって呼んでもいいですか!?」


飛び掛かりそうな勢いの彼女に、Aも日向達も目を丸くする。

武道も日向もエマと知り合って日が浅いとはいえ、こんな勢いの彼女を見た事がないからだ。


「いいよ。"ちゃん"でも"さん"でも、呼びやすい方で呼んでね。」


可笑しそうに笑うAに、エマは満面の笑みで大きく頷いた。



それから暫く四人で話し、そろそろお暇しようと三人は病室を後にする。

病院の外に出た時、思い出したようにAが口を開いた。


「エマちゃんって、もしかして兄妹いる?」

エマ「うん…あ、タケミっちとも友達だから知ってるかも。マイキーわかる?あれウチの兄貴。」

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設定タグ:東京リベンジャーズ , 鬼滅の刃 , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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子持ちししゃも(プロフ) - 藍璃さん» ありがとうございます!頑張って更新します! (4月25日 21時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
藍璃(プロフ) - 好きです!!!!更新待ってます!!!! (4月25日 18時) (レス) id: f0cad43b09 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 分かりました、更新はゆっくりでいいですよ (3月16日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - ユノンさん» コメントありがとうございます。すみません、無惨様その他の過去の鬼達は出る予定がありません😭記憶の一部とかには出す予定ではありますが、夢主は半天狗と接触してないという設定で考えていたので、彼は出てきません😭ほんとすみません😭 (3月15日 22時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 子持ちししゃもさん» 半天狗の喜怒哀楽の鬼を出して欲しいです! (3月15日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:子持ちししゃも | 作成日時:2023年10月19日 23時

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