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看護師「お前なんでここに!?あ、そっか…アイツ等もいるんだ…お前がいてもおかしくないか…」

「あの…」

看護師「というかいるならなんで顔を出さないんだ。珠世様とお前は仲が良かっただろ?」

「た、まよ…様?」

武道「姉ちゃん、知り合い?」


武道が横から覗くと、Aは困った表情を浮かべ看護師を見つめていた。

看護師の彼は、Aが想像していた反応を示さなかった為、怪訝そうに眉をしかめる。


看護師「おい、」

?「何をしているの?愈史郎。」


突如聞こえてきた、涼やかな女性の声。

室内の全員が入口に目を向けると、そこには白衣を羽織った、小柄で綺麗な女性が立っていた。

彼女が声を掛けた"愈史郎"というのは、恐らくこの看護師のことだろう。


愈史郎「珠世様!」


愈史郎は嬉しそうに目を輝かせ、彼女のもとへ小走りで向かう。

珠世と呼ばれた医者はA達に視線を向けると、一瞬目を見開き、すぐに愈史郎に視線を戻した。


愈史郎「珠世様、なんだかアイツ…」

珠世「行きますよ。」

愈史郎「え?」


珠世はA達に会釈をすると、さっさとその場を離れてしまった。

愈史郎は戸惑った様子で珠世とAを交互に見るが、直ぐ様珠世の後を追って病室から出て行った。


武道「なんだったんだ?姉ちゃん、さっきの人知ってんの?」

「ううん、知らない…」


きっと似ている人がいるのだろう、と笑うAだったが、先程の珠世の顔が頭から離れないでいた。


その後武道は龍宮寺から東卍の初代総長の特攻服を受け取ると、屋上にいる佐野に会いに行く。

Aは二人の邪魔をしては悪いと、先に帰ると言って一人で病院を後にした。


折角だから先日のパン屋へ行こうと病院の敷地を出たところで、Aの携帯が震えた。

携帯をポケットから取り出し画面を開くと、着信の相手は半間だった。


「もしもし、どうしたの?」

半間《Aちゃん、今なにしてんの?》

「これからパン屋さんにでも行こうと思って歩いてる。」

半間《ふーん…今どこ?》


Aが場所を伝えると、半間がそのまま動かぬよう言った後に通話が切れた。


Aが言われた通りその場に留まっていると、少し離れた場所からバイクのエンジン音が聞こえてきた。

その音はだんだんと近付いてきて、最後はAの目の前で停まった。


「修二君。」

半間「この前の約束、果たそうぜ。」


約束?と首を傾げるAに、半間はヘルメットを差し出す。

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設定タグ:東京リベンジャーズ , 鬼滅の刃 , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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子持ちししゃも(プロフ) - 藍璃さん» ありがとうございます!頑張って更新します! (4月25日 21時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
藍璃(プロフ) - 好きです!!!!更新待ってます!!!! (4月25日 18時) (レス) id: f0cad43b09 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 分かりました、更新はゆっくりでいいですよ (3月16日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - ユノンさん» コメントありがとうございます。すみません、無惨様その他の過去の鬼達は出る予定がありません😭記憶の一部とかには出す予定ではありますが、夢主は半天狗と接触してないという設定で考えていたので、彼は出てきません😭ほんとすみません😭 (3月15日 22時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 子持ちししゃもさん» 半天狗の喜怒哀楽の鬼を出して欲しいです! (3月15日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:子持ちししゃも | 作成日時:2023年10月19日 23時

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