新しい友達 ページ6
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「いやしかし…あなた達2人にはホントに驚きましたよ…」
普通あの強面前にして呑気に話します? 呆れたように言う二宮くんに続いて、そーそー、と隣を歩く相葉くんが首を何度も上下に振った。
「俺も今日、寝坊して学校着くの遅れちゃったんだけどさ、その時の松岡先生の顔ったらもうおっかなくて…あれはもうチビるかと思ったね!」
「おっかないのはあなたの神経ですよ…普通入学初日の朝に寝坊なんてします?」
「アヒャヒャ、だって母ちゃんが起こしてくんなかったんだもん〜」
きみくんと信ちゃんみたいに漫才のように繰り広げられるやり取りが面白くて思わず大きな声で笑ってまう。
…あの後、何事もなく新しいクラスでのホームルームを終え、今日はもう解散ということやったから帰ろっかなぁなんてぼんやりと考えとったら、さっき一緒に松岡先生に怒られた大野くんと彼の友達だという4人の男子生徒に一緒に帰らないかと声をかけられた。
もちろん断る理由もなかったし昔から友達をつくるのがあんまり得意じゃなかった僕にとってはホンマにありがたい申し出だったから快くOKしたんやけど、
さすがにこれは計算外。
この5人がこんなに面白い人たちやなんて全く思ってへんかった。
少し背が低くて可愛らしい見た目からは想像がつかないくらい頭が回りツッコミにキレがある二宮くんに、
モデルさんみたいに手足が長いのに天然ボケで僕らを笑わせてくれる相葉くん。
近寄り難いほど鋭い眼光の持ち主なのに意外と気さくで、何より紳士のように気が遣えて優しい潤くんに、
首席で高校を入学したほどの優等生なのにどこか抜けているところがあって、思わぬところで笑いを生み出す翔くん。
そして、いつもどこかふわふわしてて癒される存在だけど、4人からはとてつもない人望があるように見える大野くん…もとい大ちゃん。
皆が皆個性的で、帰り道に皆の話に夢中になっていた僕は、校門を出る前、うっかり誰かに肩をぶつけてしまった。
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あらと∞(プロフ) - 緑夏さん» 緑夏さん、いつも温かいコメントをありがとうございます!いえいえ、そんなとんでもない!私の方こそ、今も毎日緑夏さんのtorn小説をひっそりと楽しんでいるというのになんのコメントも送れていないで…申し訳ないです汗 オマケ話も、ご期待に添えるよう頑張りますね^^ (2017年8月17日 23時) (レス) id: c9fd3073c9 (このIDを非表示/違反報告)
緑夏(プロフ) - あらとさん、完結おめでとうございます^ ^ ずっと読ませてもらっていたんですけど、完結したタイミングでのコメントになってしまい申し訳ないです…。 鈍感で少し天然な大倉くんすごく可愛くて癒されました♪ おまけ話も楽しみにしてます! (2017年8月17日 21時) (レス) id: b28e673c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あらと∞ | 作成日時:2017年7月15日 22時