三十九バカ ページ41
その言葉で、皆は一気に慌てて動きだした。
まだ死にたくない、そんな思いを抱えながら。
柊「動くな！」
せんせいはリモコンに指を伸ばして脅す。
けれど、一度混乱した教室はそう簡単におさまらない。
熊沢「やめてよぶっきー！！」
花岡「ちょっと待ってよ！私達関係無いから！」
堀部「そうだよ！やったの男子ですよ!?」
女子が男子に罪をなすりつけ、自分達を正当化しようとする。
石倉「あぁ!?」
西崎「それも関係ねえだろ！」
女子に対抗して男子も反論する。
兵頭「コイツらがいけねぇんだよ！」
秋庭「はぁ!?」
不破「人のせいにすんじゃねぇよ！」
あぁ、このクラスの民度の低さは一体何なんだ。
罪を擦りつけ合って、信じ合おうとはしない。
このクラスは、やっぱり何も変わっていない。
兵頭「おい！」
兵頭くんが堀部に掴みかかり、それを他の男子達に止められる。
騒ぎや声はどんどん大きくなる。
柊「お前ら聞け！！」
せんせいが思いっきり机を投げ、ようやく、しかし一瞬で騒ぎは収まった。
柊「これは連帯責任だ」
1人の責任は、皆の責任。
その言葉で、皆はもう誰も責められなくなった。
柊「さぁ、死んでもらおうか」
甲斐「どうせハッタリだろ!?」
せんせいに甲斐くんが口を挟んだ。
甲斐「分かってんだよ。
お前は誰も殺さない、いや殺せない。
今の爆破だってわざと誰もいないとこ狙ったんだろ？」
せんせいは、何も言わない。
甲斐「お前は俺達を殺せない」
甲斐くんの言い分を聞いたせんせいは、やっぱり冷たい笑顔だった。
柊「だったら試してみるか？
…お前がそこから1歩でも動いたらボタンを押す」
甲斐「！！」
皆の視線が甲斐くんに向く。
せんせいは…甲斐くんを煽ってるんだ。
柊「あ？どうした？どうした来いよ！
ハッタリだと思うならリモコン取り返しに来いよ。」
皆は甲斐くんに行かないよう訴える。
けれど、甲斐くんは聞かない。いや、聞いているんだろうけど、それでもせんせいから目を離さない。
甲斐「テメェ…」
柊「あ？来いよ。おい」
甲斐「上等だ！」
『だめ！かいくん！だめ！！』
甲斐くんはせんせいの方に足を踏み出そうとする。
私は彼の腰に抱きついて、動けないように必死に力を込めた。
『…挑発に乗らないで。
一時の感情に流されないで。
ハッタリと駆け引きは感情的になった奴が負ける。
.
甲斐くんだけじゃない。皆もいるの。それを忘れないで…』
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未来(プロフ) - 2カ条っていうのが気になりました。2カ条というところはあるかもしれませんが基本ニ教の表、裏と言います！面白いので頑張って投稿して下さい！！ (2019年2月22日 16時) (
レス) id: 992a2d29b1 (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 女の人が優しいことを祈りましょう…！これからも応援してます！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» ありがとうございます！訂正行ってきます！！真壁くんの女に怒られてしまいますね！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 私が気づいた限りだと、9、12、17話です (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» 本当ですか!?推しの名前を間違えるなんてファン失格…何話に真鍋くんがいるのか教えていただけると幸いです！！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年1月14日 3時
