呪われたコンビニ店員【呪術廻戦】

エネルギー ページ32

□



「A、帰っておいでよ」


やっぱり君は……俺を選んでくれないんだね。
そう言うと、悠仁くんの足が沈んだ。


「伏黒！Aさん頼む！」


『え！！！』


まずいまずいまずい、悠仁くんが私を投げた。
待ってくれ。それだと重力加速度が重なる。
水平方向に等速直線運動して
鉛直方向に鉛直投げ上げ運動するよ
力学的エネルギー保存の法則つかえるじゃん。


頭の中で文字がばあああっと流れ出てくる。


私危機的状況でこんなに頭まわるんだ。


『恵くん、大丈夫？』


「平気です、Aさんは？」


『私は平気……』


まっっってくれ、悠仁くんがムキムキなのは
見た目で何となくわかってたけど
恵くんもバキバキじゃねぇか。
じゃなくて、



「うわ！先生助けて！！」



「はいはーい、悠仁。ここ領域内だから気ぃつけなよ」



「え！ここ領域なの！？」



先生術式展開してよと悠仁くんが言う。
ワカラナイドウイウハナシ？



「バカ、五条先生の術式は非術師だと数秒で廃人まっしぐらだ」



あ、話の流れ的に多分私の事言ってんだろう。



『廃人はヤダ』



「だ、そうだから丁度よさそうだし君たち3人であの呪詛師捕まえてみなよ。実践授業だ、ハイ始め！」



今度は五条先生に片手で抱えられた。
しかも、浮いている。
もうここまで来ると私が生きてきた世界なんだったんだ？
そう聞きたいレベルで当たり前の概念が覆された
てかなんだ、実践授業って。




いつもこんなことしてんの？
普通の学校じゃないとは思ってたけど




「いやぁ〜！君はほんとにめんどくさい男を引っ掛ける血が流れてるよ！！大当たりだったね！」




『血？家族にめんどくさい男は居ないんですけど……』




どういうことだ

ルーツ→←ダイナソー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す