自分に自信を ページ29
〜夏喜side〜
試合1週間前の夜。昔から自主練場所に使っている公園で練習してから家に帰った。
母「夏喜〜、夕飯できたよ!」
堀「ねぇ、母さんってさ、どんな告白受けたの?」
母「私?私はね〜、ほら、あの人グイグイ来るじゃない?だから凄かったわよ。人が沢山いる公園でハグしながら好きですって言われたんだから。」
昔を懐かしむように笑いながらお母さんの昔の話を聞く。
聞けば聞くほどお父さんのグイグイっぷりが分かって、
どうしてそこを継がなかったんだって不思議になる。笑
お母さんの惚気話に付き合いながら箸をすすめていると
母「何?遂に好きな子できたの??」
ニヤニヤしながら核心を突かれる。
堀「ま、まぁ。」
母「遂に夏喜にも好きな人が出来たのね〜。なになに、もしかしたらテストの時来たあの可愛い子?笑」
…何でお母さんって存在は子供の全部を見透かすんだ。
お母さんは固まった俺を見てお、図星みたいなんて言ってまたニヤニヤ笑って肉を口に運んでいる。
母「まぁ私は嬉しいけどね〜、やっと夏喜に彼女って思うと。あの子いい子そうだったし可愛かったし、夏喜にはもったいないぐらい。」
堀「そうなんだよな、現にAの周りには狙ってる奴も沢山いるから…。」
改めて言葉に出すとどんどん自信がなくなって行って言葉が萎んでいく。
母「そんな弱気になんないの。男は当たって砕けろ!でしょ?」
俺砕けたら戻れる自信ないんだけど。
でもそうやって自信を付けてくれているお母さんに感謝だ。最近の俺の様子を感じ取ってたのか、夕飯の食卓は力がつくものが並んでいる。
もちろん俺の好きな赤だしの味噌汁も。
お母さんにはやっぱり敵わないんだな。笑
堀「ご馳走様でした。」
食器を片付けて先に部屋に戻ってベッドに倒れ込む。
ふと目を閉じると浮かぶのはもちろんAのこと。
俺いつの間にこんなにAのことぞっこんになったんだろ。考えるけど分からない。でもAの魅力があれば自然と惹きつけられてしまうものだろう。
ベッドから身体を起こしてカバンの中からリストバンドを取り出す。
2人で遊園地に行った時に買った願い事が叶うリストバンド。
堀「この願いが実りますように…。」
大事にぎゅっと握って改めて願う。
そして試合用のカバンに入れ直してベッドにダイブすると疲れてたのか一瞬で眠りについた。
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ココア(プロフ) - えーりさん» 私えーりさんのお話し大好きです!exiletribeは大変?!のなっちゃん特に好きですっ!!年下の姐さんも楽しみに待ってます(*´∇`*) (2020年12月29日 18時) (レス) id: c818120593 (このIDを非表示/違反報告)
えーり(プロフ) - ココアさん» もちろんです!次のお話まってます!私の作品も読んでもらえるともーすっごいうれしいですね、はい笑 (2020年12月27日 22時) (レス) id: f02ca52ca0 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - えーりさん» えーりさん!( ; ; )コメントありがとうございます!私もえーりさんのお話し大好きなので嬉しすぎます!次のお話しも是非読んでいただけると嬉しいです!! (2020年12月26日 14時) (レス) id: c818120593 (このIDを非表示/違反報告)
えーり(プロフ) - 完結おめでとうございます(T^T)ココアさんの書く小説大好きです!!また読ませてもらいますね! (2020年12月26日 10時) (レス) id: f02ca52ca0 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - あやなさん» 素敵な案をありがとうございます!!是非入れさせていただきます!! (2020年8月4日 19時) (レス) id: 2d0a5676da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ココア | 作成日時:2020年6月30日 8時