Send your feelings 2

男と男のぶつかり合い ページ25

俺は夏喜を呼んで、あんま人が通らない路地に連れてく。


堀「急に呼んで…何？」


黎「夏喜さ、ほんとにいいの？このままじゃA、ほんとに颯太に取られるぞ？」





堀「…その話しか。」


黎「おい、その話しって何だよ！こっちだってなぁ！好きで夏喜の前にいる訳じゃねぇんだよ！」


俺はいつまでも向き合おうとしない夏喜に腹が立って思わず胸ぐらを掴んだ。




〜堀夏side〜


堀「…ｯ」


急に黎弥に呼ばれて何かと思いきやAの話しをされた。


最近上手くいってなくて落ち込んでいた時にこの話しをされて、逃げようとしたからかいきなり黎弥に胸ぐらを掴まれた。


黎弥の顔は見たことないぐらいの怒りに染まっていた。でも近くで見て気づいた。黎弥の目には涙の跡がある。


そこでこんな状況だけど、一つのことが頭に浮かんだ。


堀「もしかして黎弥ってAのこ…」


黎「あぁ！？」

Aのこと好きなの？そう聞こうとしたけど威嚇されて体がすくむ。


黎「俺のことはどうでもいいんだよ。ただ俺はなぁ、夏喜に言いたい事があるだけだよ。」


堀「は？何それ…。」


黎「別に。ただこのままだとAが颯太のところにいくぞって言いたいだけだよ。」


堀「何でそれを黎弥が？」


黎「んなの夏喜には関係ない。」


言い終わってすぐに去ろうとした黎弥の腕を慌てて掴む。

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