Send your feelings 2

▽ ページ21

〜颯太side〜


颯「A、涙でとるよ？何があったん？僕さ、Aが泣いてる姿なんて見たない。」


「あ、、ごめん。」


颯「僕に言えるんやったらさ、言って欲しい。」


「あのね、私やっぱり馬鹿だったんだよね？叶わないのに夏喜くんの事好きになって、最近仲良くできてるからって調子乗って、だからあんな事言われるんだよね。」


限界だったのか、Aの目から涙が止めどなく溢れ出てくる。


慌ててハンカチを渡すとそっと涙を拭いた。


泣きじゃくるAをそっと引き寄せる。


颯「僕のところに来ないの？僕だったら絶対に泣かさへんのに。」


というけどでも、と言いながら戸惑っていてまだ諦めきれてないA。それが悔しくてギュッと抱きしめる力を強める。


「ちょっと颯太くん！？」


颯「ごめん、ほんまごめん。分かっとるよ。Aが堀夏くんのこと諦めきれないのもどんなにアピールしても僕に振り向いてくれへんことも。でも今止められないんや。」


「じゃあ何で…。」


颯「そりゃ好きな子が他の男のせいで泣いているのに何もしないなんてできへん！」


こんなダメな僕を今だけ許してや…。


その後暫くの間A抱きしめていた。


そしてこの場を誰かに見られてるなんて微塵も思わなかった。

▽→←諦めきれない

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す