田中洸希の憂鬱日記

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また明日ね！と言っていた明日
そう、それが今日になった。


アラームで目が覚めることはそうそう無い俺が、今日は自ら起きれた。

…うん、なに効果だ？これは。

ベットからむくむくと起き上がると、自然と(物置と化した)勉強机に目がいった。

昨日撮ったプリクラか。
そうだ、寝る前に置いたんだっけ。

それを手に取ると、変顔をしている二人、笑顔な二人、真顔な二人が写っていた。




よし、今日も学校頑張るか。



なんだかプリクラを見たら急にやる気がおきてきて、学校頑張ろう！という気持ちになった。



うん、待った。
俺だいぶ変。




いつもならつまらない学校に行くのに頑張ろうなんて思わないし、なんなら休みてえ〜ってなるはず。



友達がいるって、こんな感じなんだ…とじわじわと実感した。





学校へ着くといつもみたいに来ていた女どもがいなくて、Aもまだ来ていないようだった。



あれ、早く着きすぎた？





教室で伏せていると、前の席の椅子を引く音がした。


その音にパッと顔を上げれば、そこにはユイの姿が。


洸希「あっ、おはよ。」


『うん、おはよ。早いね？』


洸希「いつも通りに来たはずなんだけど、早かったかな？」


『あっ、そのストラップ！』


洸希「昨日ゲーセンでとったやつ。」


『私もつけたの笑』


洸希「あ、ほんとだ。」


『でもウサギ(なんとなく)にしてはピンクすぎるよね。』


洸希「俺のは紫だよ？」


『動物じゃありえない色笑』


洸希「たしかに」








何気ない会話が
楽しくて楽しくて
ついつい忘れてたんだ
周りの視線と
感情に






『はははっ笑』







Aが笑顔だから
なにもないだろうって。

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