22 ページ22
洸希「さっきってどれぐらい前？」
「うーん、本当にさっきだよ。5分ぐらい前？」
洸希「5分…っ！」
結構時間経ってるじゃねえかよ。
女2人にさんきゅ、と言って急いで体育館へ向かったが、誰もいなかった。
洸希「…いない」
だけど、体育館には人はいなかった。
他を探そうと思って、方向転換した瞬間。
ーガタンッ
何かの音がした。
そう、…何かの。
振り返って、よく体育館を見渡してみる。
ーガタンッ、ガタンッ
今度は2回。
さっきの音は、偶然じゃない。
絶対に体育館にいるはずだ。
足音を立てないように、体育館中を歩き回る。歩いてるうちにも音が聞こえて、どこから聞こえてるのかを探った。
“ンーッ！！”
叫び声なのかなんなのかわからない声が、近くから聞こえて俺は足を止めた。
……倉庫？
倉庫へ近づくと、男どもの下品な笑い声と女の嫌がっているような、なんとも言えない叫び声が聞こえた。
Aだ。
そう思うと思わず頭に血が上って、倉庫のドアを思いっきり開けた。
ーするとそこにいたのは、マットの上に男4人に押し倒されて抑えられているAだった。
『…ンーーン！！！！！』
男の手によって塞がれた口では必死に叫んでも大声が出せない状態で、Tシャツは着ていなくて下着が露わになっていた。
俺がドアを開けた時、1人の男がたった今下着を外そうとしているところで、ユイの顔は涙でグチャグチャだった。
「おい、田中洸希邪魔すんなよ」
「これから楽しもうと思ってたのによぉ」
楽しむ…ね。
強制でしかできねえブサイクどもが
なにをほざいてるかと思ったら
楽しむだと。
洸希「…へー、1人の女相手に男5人で寄ってたかってなにしてるわけ？」
「なにって、遊びだよ遊び。年頃の男女がすることっつったら一つか二つぐらいしかねえだろ？」
「お前も混ざるか？あのマドンナだぜ？」
洸希「……」
ゲラゲラと下品に笑う男達。
洸希「は？お前らと一緒にすんなよクソ野郎」
気がついたら、クソ野郎共に殴りかかってた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花姫(ソヨン)(プロフ) - しぃたむさん» コメントありがとうございます！更新遅れていて申し訳ございません…！当方、学生であるため、テストが終わり次第更新します！ (2019年10月10日 17時) (
レス) id: 0da49b69df (このIDを非表示/違反報告)
しぃたむ(プロフ) - 続きが見たいです！！！！！！ (2019年10月9日 23時) (レス) id: 3cf689c57d (このIDを非表示/違反報告)
咲希(ソヨン)(プロフ) - ゆんさん» 分かりました！ありがとうございます！ (2019年8月19日 9時) (レス) id: 0da49b69df (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 咲希(ソヨン)さん» こんなコメント受け入れて下さりありがとうございます<(_ _)>私が見たのは12話辺りだったと思うんですけど、見返してみたら直ってましたので大丈夫です！(^^)更新頑張って下さい (2019年8月8日 1時) (レス) id: f15f360086 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(ソヨン)(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます！どの辺ですか…？教えていただけると嬉しいです！ (2019年8月6日 9時) (レス) id: 0da49b69df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：咲希(ソヨン) | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月23日 14時
