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ザワザワと周りが騒がしい中
女どもは、黙ってAを見ていて
駆け寄る奴は誰もいなかった。
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ベッドで横になるA。
寝てる姿も綺麗だった。
しばらく見つめていると、もぞもぞと動くA。
洸希「…起きた?」
『ん………ここは?…あれ、洸希?』
洸希「うん、俺。
ここは保健室だよ、倒れたの覚えてない?」
『倒れた?私が?』
洸希「うん、バスケの試合の最中。」
『あぁ…思い出した。急に意識が遠のいていったんだよね…サーって。ていうかここまでどうやって?』
洸希「俺が運んだけど。」
『うっそごめん。重かったでしょ…』
洸希「その真反対。軽すぎだよ。
先生が、この子痩せすぎね栄養失調じゃない?って。まじで栄養失調だったらひどい時は自分でものを食べれなくなって病院で点滴うたなきゃいけなくなるんだよ?」
どんな食生活をすれば栄養失調になるのか…
洸希「散々俺に、健康を考えろって言ってたくせに。」
『ごめん……』
洸希「別に攻めてるわけじゃないけどさ。
…なんていうか……その。まじで心配した。」
『…ありがとう、洸希。これからは気をつけるね』
洸希「うん、そうして。なんなら今日から毎日食べたものを俺に送るっていうのはどう?」
『それはちょっと嫌かな…』
苦笑いするA。
でもほんと、毎日食べたものを写真を撮って送ってくれたっていい。
そのほうが安心だし。
「あら、起きた?」
『先生』
「いまご両親に電話をかけようと思っていたところなの。大丈夫?」
『大丈夫です、ご迷惑をおかけしました…』
「洸希君が、ずっとそばに居てくれたのよ。」
『ありがとう』
洸希「うん」
「どうする?家に帰る?」
『いいえ、最後の体育祭なので最後までやりたいです。』
そう言ってるはいいものの…
さっき足踏まれてた部分がとても気になった。
洸希「A靴下脱いで」
『なんで?』
洸希「変な意味じゃない。さっき足踏まれてただろ」
『あぁ…見てたんだ。
でもあれはバスケにかかわらず、他のスポーツでもあり得るでしょ?競技に真剣で私の足に気がつかなかっただけだよ。あの子もわざとじゃないと思うし』
洸希「わざとだろ、誰がどう見てもわざとだった」
『もー気にしすぎ!』
Aはベットから起き上がると、洸希!と俺の名前を呼んだ。
『体育祭、最後までやろう!』
…うん。やるけど。
俺は体育祭よりお前が心配なんだよ。
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花姫(ソヨン)(プロフ) - しぃたむさん» コメントありがとうございます!更新遅れていて申し訳ございません…!当方、学生であるため、テストが終わり次第更新します! (2019年10月10日 17時) (レス) id: 0da49b69df (このIDを非表示/違反報告)
しぃたむ(プロフ) - 続きが見たいです!!!!!! (2019年10月9日 23時) (レス) id: 3cf689c57d (このIDを非表示/違反報告)
咲希(ソヨン)(プロフ) - ゆんさん» 分かりました!ありがとうございます! (2019年8月19日 9時) (レス) id: 0da49b69df (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 咲希(ソヨン)さん» こんなコメント受け入れて下さりありがとうございます<(_ _)>私が見たのは12話辺りだったと思うんですけど、見返してみたら直ってましたので大丈夫です!(^^)更新頑張って下さい (2019年8月8日 1時) (レス) id: f15f360086 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(ソヨン)(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます!どの辺ですか…?教えていただけると嬉しいです! (2019年8月6日 9時) (レス) id: 0da49b69df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲希(ソヨン) | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月23日 14時