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待ちに待った、体育祭だ。
Tシャツが一人一人に配られる。
『私のは…』
洸希「Aのはこれ。」
『なに、これ…』
洸希「女神」
『えー!これ自分で着るんだよ??』
洸希「がんば〜」
『…はぁ。』
洸希「これもなかなかだけどね。」
女神、なんてマシな方だと思う。Aが俺に向けて作ったTシャツには、ハムスター王子とプリントされていた。
『だってー!ハムスターの王子様みたいなんだもん!』
洸希「なにそれどんなイメージ。だったらさ!ただの王子にしてくれないかな!!ハムスターってなに!ハムスターって!」
やー…勘弁してって。
これ自分で着るんだよ?
もう…まじでさ。
.
『うん、似合う』
洸希「うん、似合う」
お互いTシャツに着替えて見せ合いっこ。
お互いを褒め合う光景は側から見たら異様だろう。
洸希「でもヘソ出しはちょっと…てかまじで細くなった?どんぐらい痩せたの?あれから」
『言わない〜』
洸希「えー、言わなくてもいいけどヘソ出しはいらないって!ジャージ着ててジャージ!」
クラスの女子もヘソ出しをしているが、1番似合うのはAだ。確実に。
女神というTシャツを着れるのもAだけ。
そう、確実なんだけどさ…
男どもがイヤラシイ目をして見てるんだってば。
そんな俺の気も知らず
準備運動やら…リレーやら…種目がどんどんと終わっていく。
『洸希!サッカー頑張ってね!』
洸希「うん、見てて」
『うん、見てる!』
頑張れと笑うAの頭を少し掴んで揺らす。
ナデナデとはこうやるのだろうか。
『揺れる揺れる』
洸希「あ、ごめん。」
『なにこれ?』
洸希「世に言う、頭ナデナデってやつ」
『なんで今した?』
洸希「なんとなく」
『勝ったー!やったー!って時にされるとキュンとくるのに!しかもそれは頭掴んで揺らしてるだけ!脳震盪になる!』
洸希「わかった、肝に銘じておく」
『よし、行ってらっしゃい!!』
別にカップルじゃない。
お互い、好意もない。
男女の友情はありえないって言うやつもいるだろうけど、俺はそうは思わない。
洸希「見てろよ」
『おう』
俺たちは親友だ。
…多分
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花姫(ソヨン)(プロフ) - しぃたむさん» コメントありがとうございます!更新遅れていて申し訳ございません…!当方、学生であるため、テストが終わり次第更新します! (2019年10月10日 17時) (レス) id: 0da49b69df (このIDを非表示/違反報告)
しぃたむ(プロフ) - 続きが見たいです!!!!!! (2019年10月9日 23時) (レス) id: 3cf689c57d (このIDを非表示/違反報告)
咲希(ソヨン)(プロフ) - ゆんさん» 分かりました!ありがとうございます! (2019年8月19日 9時) (レス) id: 0da49b69df (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 咲希(ソヨン)さん» こんなコメント受け入れて下さりありがとうございます<(_ _)>私が見たのは12話辺りだったと思うんですけど、見返してみたら直ってましたので大丈夫です!(^^)更新頑張って下さい (2019年8月8日 1時) (レス) id: f15f360086 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(ソヨン)(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます!どの辺ですか…?教えていただけると嬉しいです! (2019年8月6日 9時) (レス) id: 0da49b69df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲希(ソヨン) | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月23日 14時