検索窓
今日:17 hit、昨日:5 hit、合計:34,790 hit

ページ20

和哉「ん、はい。」




「えっ、あ、お邪魔します」





久々…でもないけれど、最後に来てからしばらくぶりの和哉の家。









これまた玄関の扉を開けて、私を先に入れてくれた和哉。









がちゃりと鍵を閉め、和哉は私の手を引いてリビングに向かう。









「ふぅ、お腹いっぱいだね〜。幸せだ!」









和哉「お腹とは反比例で俺の財布は空だけどね。」








ソファに勢いよく座ると、隣に和哉が腰掛けた。








「そんなの自分が悪いんでしょ。」







和哉「うん、わかってるよ。ごめんね」







「ん、わかったならよし。」









また空気が暗くなりそうだったから、和哉の頭をわしゃわしゃとかき混ぜるように撫でた。









和哉は嬉しそうに撫でている私の手に頭をすりよせると、

そのまま私の肩にもたれ掛かってきた。









和哉「…A。戻ってきてくれてありがとう。

俺今めちゃくちゃ幸せ。」








「私もだよ、和哉。

和哉の元に戻ってこられて良かった。」









肩に頭を乗せたまま上を向いた和哉の顔との距離は、


10センチにも満たなかった。









体制を整えて改めて向かい合って座ると、和哉は私を抱きしめて、

また私の顔と和哉の顔との距離を縮めた。









和哉「…好きだよ、A」









「私もだよ、和哉」









お互いが小声で囁くと、和哉が私の唇に口付けた。









どんどん深くなるそれに苦しさを感じて、和哉の胸板を押し返した。









あ、お風呂…









「和哉、お風呂」









和哉「一緒に入ろ?」









ニヤッと怪しく笑った和哉の顔に、思わずゾクッとしてしまった私は、









もうすっかり、ピョンテにされてしまったのだろうか。


***********************************************************

最後のピョンテという意味はpinkのような言葉です

朝→←帰り道



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
164人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:咲希(ソヨン) | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年3月26日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。