*＊私の恋愛日記＊*

6月9日 ページ6

今日は、上原の所属している男子バレーボールの大会。


うちは、吹奏楽部の、明日の発表のための楽器運びをしていた。


「なんかさー、壮太とか泣いてたらしいよ。」


「だから？」


相変わらず未来は壮太にキツイw


好かれているのに、好いているのに。



柄にもなく、羨ましいとか思ってしまった。


























塾にて


今日は土曜日だから、上原の前の席。



聞いてみようかな…



「今日ってさ、負けたん？」



「あーそう、負けたの」


上原は照れくさそうに笑った。




「相手強かったの？」



「まーね」



ん、焦らしたな…




「ってかさ、俺凄くね？壮太がすっげえ遠くにボール打っちゃってさ、あーもー届かないなーって思ってても手ー出しといたら当たってさ、コート戻ったん！」

話してくれるのは嬉しいけど…運動がものすごく苦手なうちは全くもってわかんない…。

「ね、うち全くわかんないけど、いいの？」


あーもー素直じゃないな…


上原別の人と話すじゃん…馬鹿だ、うち…


「だからー、コートあるじゃん？こっちにポーンっていったのを、俺が戻したの！奇跡のプレイ超あった！」




わかんないって言っても、わかるまで教えてくれた…ありがとう…



「そーなのー？じゃあ何で壮太泣いてたの？」


「あいつは論外」



「マジか」





2人で笑ってて、その時間がとても愛おしかった…

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