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熱を帯びたような、真っ直ぐな目は私の目を捉えてて。
変な胸の音が聞こえる。息が苦しくなる。
松村｢…俺が、教えてあげる｣
『なに、を、？』
松村｢…いつかこの恋が冷めたら、どんな感じになるのか｣
『っ、なにそれ笑』
胸が痛くて仕方ない。
こんな胸の締め付け私は知らない。
松村｢教えてあげる｣
いつもの笑顔は無くて、真剣な顔で私を見てたから、目は逸らせなくて困る。
お願いだから、そんな目で見ないで。
そう叫びたくなるくらいに痛くて。
私は耐えきれなくて目を逸らして笑った。
『っ、この恋がって…そもそも、恋、してない…でしょ？』
そう言った途端、この場の空気が凍った気がした。
聞こえなかったはずの周りの音が突然ザワザワだけが異様に耳に響いて苦しい。
松村｢…だね｣
その声が冷たくて痛くて慌てて松村くんの目を見れば、もう目は合うことはなくて。
『…友達、でしょ？』
何も答えない松村くん。
『だって、松村くんってもっと明るくて活発な子が好きでしょ？』
引き出したくはなかったけど、思い出しちゃうよ。
手を繋いで歩いて帰る香野さんと松村くんとの残像が脳内で再生された。
松村｢…そうだね｣
松村くんといた香野さんはいつも笑顔で、よくパタパタと動いてて、体育でお手本になるような生徒だから。
私とは…正反対。
私は逆に運動ができなくて先生に指導される生徒だから。
それに松村くんも運動が得意だから、本当にお似合いだった。
そんな松村くんと私なんて合わない。し、それに、絶対何かしら言われる。
何か言われたら、松村くんが悪く思われる。
何も言えなくなった空気にお互い目を逸らして、松村くんは前を向いてしまった。
この時、何か他の言葉を言えば、変わってたのかな。
結局、この恋が冷めることは無かったから、恋が冷めた先に何があったのかすら分からないけど、ね。
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続く (更新停止中)
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つばさ(プロフ) - 今、こういった低評価で悩まされてる作者様が増えています。とても面白いのであまり気にせず更新して欲しいです。ちなみに７つめの原石…も読ませて貰ってます！七瀬様のペースでご無理なく！ (2021年9月3日 16時) (
レス) id: a84a28701a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2021年9月3日 0時
