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『うん、照くんにもあげてよ?』
美波「やった!A大好き!!」
大切に受け取った美波を見て嬉しくなる。
その笑顔が見れただけでもいいや。って思って自分の席に戻るとびっくりした顔をした松村くんがこっちを見てた。
『ん?どうしたの?』
松村「チョコ、好きなんじゃないの?」
『うん、まぁ好きだよ?』
松村「…あげる」
『え、いいよ!』
はいって渡されたアルフォート。
松村「家にいっぱいあるから、貰ってよ。」
『えぇ、』
ね?って言って私に手渡してくるから渋々受け取る。
松村「もしかして…迷惑だった?」
そんなの、ずるいよ。わんこみたいな顔しないで。
松村「…嫌だった?」
『ううん、嬉しい』
ありがとうって言った私に松村くんはほっとしたように笑った。
松村「俺さ、昔から好きな子に何かをするのが好きでさ。チョコあげた時嫌われたかと思ったよ」
『嫌うわけない!…だって、絶対チョコ好きなのにわざわざくれるから気使ったのかと思って』
松村「あははっ、ほんと、優しいね」
何年もの月日が経って解かれる謎。
一つ一つ、ゆっくり解かれていく。
松村「今日の授業、久しぶりに楽しかったなぁ」
『うん、分かる。クロスワードパズルってあんなに楽しいんだね』
そう言ったら困ったような顔をして笑って、そうじゃないんだよなぁって呟いた。
松村「まぁいいか」
『ん?何が?』
松村「んーん、なんでもない」
松村くんって、もしかして不思議ちゃんタイプなのかな。
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つばさ(プロフ) - 今、こういった低評価で悩まされてる作者様が増えています。とても面白いのであまり気にせず更新して欲しいです。ちなみに7つめの原石…も読ませて貰ってます!七瀬様のペースでご無理なく! (2021年9月3日 16時) (レス) id: a84a28701a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七瀬 | 作成日時:2021年9月3日 0時