ダブル 2 (ページ39)

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横浜のショッピングモールに着き車を駐車場に入れる。
ニット帽を被りルームミラーで確認。
そして黒淵のメガネ。似合ってるしかっこいい。

見とれているとミラー越しに目が合う。

「行こうか！」
とほほ笑みかけてくれる。
そんな姿もカッコいい。

車を降りて涼介くんの斜め後ろを歩く。

「A、俺の部屋にお泊まりセット置かない？
　わざわざ家から持ってくるの大変でしょ？」

『いいの？』

「いいよ。」

二人でお店に入った。
涼介くんはインテリア。
私はルームウェアを見ている。

パイル生地のカーディガンのような羽織り
同じ素材のズボン。
そして胸元にレースのあしらわれた
ちょっとセクシーなネグリジェの3点セット。

モコモコでフードが着いている被りのワンピースのルームウェアを購入。

袋を持って店内を歩いていると
「もう決めたの？一緒に選びたかった。」

『かわいいの買った！お泊まりの時のお楽しみ♪』

日がくれて二人で外を歩く。
「寒くない？大丈夫？」

『大丈夫！』

「週刊誌の件いろいろごめんね…。」

『なんで謝るの？』

「Aの生活いろいろ変えるようだったでしょ？」

『そうだけど…。今の仕事楽しいの！！
　雑誌の仕事してると辛いこととか､モデルさんに時間を合わせたり
　妬みとかめんどくさかったけど今そういうのないからね！
　小さい子に魔法かけてるみたいで楽しい！！
　ハロウィン期間とか仮装したかったもん！！』

「ディズニーのハロウィンロケに大ちゃんとか行ってて楽しそうだった！」

『来てたみたいだよね！私は会わなかったけど…。』

「会ってたらバレてただろ。」

『そうだね。』

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