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「よし、今日は向井家特製青椒肉絲でも作るかー!買い物行こー!」
「その前にトイレ、借りるね。」
二人になった玄関先で、康二くんは思いも寄らないことを告げる。
「…買い出し、二人で行っといで。」
『なん、で?』
「あの目黒が、ここまで腹括ったってことは、本気やってことは、Aちゃんが一番わかってるやろ?」
女の子と遊ぶのをやめて、私を手放したくないと言った、目黒が本気なのは薄々気づいていた。
だけど、それを受け入れられない自分もどこかにいた。
「ちゃんと向き合わな。真剣な気持ちには、真剣な気持ちで応えんと。Aちゃんが俺にしてくれたみたいに。」
人の良さが出すぎて、少しくらいは自分のことを優先して欲しい、と私が思うのは厚かましいのだろうか。
『うん。』
それ以外答える言葉が見つからなかった。
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作者名:平野 頼凛 | 作成日時:2019年9月21日 13時