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「(かわいいね。)」
は、?
今、かわいい、って言った?
いや、声には出てないけど。
この十二年の間、目黒からかわいいなんて言葉もらったの何回?
ほぼ記憶にないレベルで言われたことない。
なんて考えているうちに、それだけ言い残して、今度こそ本当に寝てしまった。
力の抜けた手を起こさないように、ゆっくりと離す。
解放されたはずなのに、鼓動は抑えられなくてバクバクしてる。
この人たらし。ばか。
その後の授業はそれどころじゃなくて、やっぱり集中なんてできるわけもなかった。
チャイムの合図とともに終わりを告げ、目黒は目を覚ました。
「蓮くんずっと寝てたやん、あかんで、ちゃんとノート取らな。」
康二くんがお母さんみたいに甲斐甲斐しく、目黒にあれこれ言っているが、私はというと、ちっとも目黒のほうを見れなくて一人で筆記用具たちを鞄に仕舞った。
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作者名:平野 頼凛 | 作成日時:2019年9月21日 13時