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拾われなくていい、と思った言葉は容易く目黒の耳に届いてしまった。
「俺のこと、一番わかってるのはお前だけだよ。」
だから、そういうこと言われるのが、一番わかんない。
その優しい顔で、眼差しで、私を見ないでよ。
「Aちゃーん!!」
後ろから大きな声が聞こえて、頭に置かれていた目黒の手を振り払うように起き上がる。
『康二、くん…!』
「お昼、いこ?」
『う、うん。』
康二くんがじっと目黒を見つめる。
「康二くん、なんだか久しぶりだね。」
「めぐきゅん久々やなあ、元気?」
なんて他愛もない会話を平和に済ます、なんて考えの甘い私は思っていた。
「あ、せや、一つだけ、言っておきたいことあんねん。」
トーンが下がる康二くんの声に、私までゾクッとした。
「Aちゃん、俺の彼女やから気安く触らんといてくれる?」
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作者名:平野 頼凛 | 作成日時:2019年9月21日 13時