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目黒にとって、花火の日の出来事は大したことじゃないかもしれなくても、私にとっては大きなことだった。
こんなにも苦しくて、私以上に苦しめてしまった人もいて、
なのに、当の本人は全くと言っていいほど、変わらない。
『ね、隣、座らないで。』
「なんで?空いてるんだからいいでしょ?」
『よくないよ…。』
「俺の隣、空いてるし、お前の隣も、今日は空いてる。」
人がどんな気持ちかも知らないで…。
目黒の性格上、これ以上言ったところで無駄だと思い、何も言わずに講義に集中した。
『はー、疲れた。』
集中しすぎてどっと疲労感が押し寄せた。
机に突っ伏すと、頭に触れられる。
『ちょ、な、に…?』
「んー?なんとなく?」
なにそれ。
『…めめのこと、わかんないよ。』
聞こえるか聞こえないかくらいで呟いた。
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作者名:平野 頼凛 | 作成日時:2019年9月21日 13時