恋の方程式《Waku.M》 (ページ47)

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松崎「修学旅行か～どこに行くんだっけ？」

「北海道じゃなかった？」

松崎「ああ、北海道か…ちょうど良いかもね。暑すぎず寒すぎずって感じで！」

「美味しい食べ物もいっぱいあるからね…！」

松崎「超楽しみ！いろんなものを食べ尽くしてやる！」

「あっそうだ。青木くんも同じ班で良い…？」

青木「俺から誘ったの、一緒に行動したいって」

修学旅行の話題になると、途端に目をキラキラと輝かせる恵美ちゃん。こういうの好きそうだもんな～…

一番はしゃいでそうな気がする

はしゃぎすぎて…先生に怒られる姿まで想像出来ちゃうぐらい。

恵美ちゃんと話しながら青木くんと同じ班でも良いか聞いたら、急に嫌そうな顔をした

あれ、恵美ちゃんってこんなあからさまに態度に出す人だったっけ…？

松崎「絶対やだ！Aのこと独り占めにするつもりでしょ！」

青木「しないよ、しないしない(笑)」

松崎「私の最大の敵は青木…私のAを奪った罪は大きいからな！」

青木「えー、ダメ？」

松崎「腹立つ！女子顔負けのあざとい顔するな！」

テンポの良い会話を眺めていると、ふと気付く。

青木くん…恵美ちゃんを見るときの目が私と違う気がする

上手く言葉に出来ないけど、多分同じものではない
それがなんなのか…私には確信が持てないけど、もしかしたら…と心当たりはあって。

「まあまあ、良いじゃん。ね？」

松崎「Aがそう言うなら…仕方ないなぁ」