恋の方程式《Waku.M》 (ページ28)

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安嶋「で、Aちゃんとは今どんな感じ？」

黒田「キスぐらいした？！」

『はぁ？なんだよ急に。そんなんじゃねえから！』

放課後、いつものメンバーとファミレスに寄る

いつものメンバーって言うのは、あじ、黒ちゃん、ひらつ、颯太…そして俺。

放課後は基本、俺を含めた5人で寄り道したり、休みの日は遊んだりすることが多い

今日も、いつも通り学校から出てファミレスに直行。
注文を終えて、物がくるのを待っている間に話になったのは…何故か俺の話。

平塚「湧の言うAさんだっけ？俺まだ会ったことないな～」

内村「俺もないよ！湧の好きな子見てみたい！」

『はっ、ぜってぇ嫌だ。それに俺、好きなんて一言も言ってないけど』

黒田「そんなの態度でバレバレだよねー！」

『とにかく！俺とAちゃんはそんなんじゃないから！』

Aちゃんに俺から絡みに行ったのは好きだから、ってわけではなかった。

勝手に元カレの撃退道具に使ってきたり、そのくせにオドオドしたり。俺の回りにいる人とは違う気がして…面白いやつだなって思ったのがきっかけ。

皆は知らないだろうけど、不意に笑った顔が可愛かったり、背が小さくて大きめに作った制服がちょっと長いところとか…いつの間にか可愛いと思っていた

でもそれだけ。好きとか、彼女にしたいっていう恋愛感情ではない。と、俺は思ってるけど…

安嶋「湧とAちゃん、正反対だけど凄くお似合いだと俺は思うけどね」

『マジ！？』

安嶋「…ほら、やっぱり好きなんじゃん」

『っ、ちげーよばーか！』