恋の方程式《Waku.M》 (ページ25)

今日:16 hit、昨日:42 hit、合計:263,149 hit

25 ページ25

松崎「あーづい…夏って年々暑くなってない？」

『同じく。夏好きだけどこの暑さはマジでいらねえ。』

「ふふっ、2人共ヘナヘナに溶けちゃってる(笑)」

元木くんが助けてくれたあの日から、嫌がらせなピタッとなくなった。

あの女子たちが主になっていたみたいで、元木くんに怒られて懲りたんだって。

おかげさまで今は凄く快適に過ごさせてもらっている

まぁ、睨まれたりするのは変わらないし女子の視線が冷たいのはバシバシと感じるけど…嫌がらせに比べたら全然マシだ

『て言うか、なんでAちゃんはそんな涼しい顔出来んの？』

「そんなことないですよ、体感温度は元木くんと一緒です」

『あーまたそれ』

「え？」

『元木くん元木くんって、意地でも俺のこと名前で呼ばないつもりでしょ？敬語も取れないし』

ふてくされたように、ムッとした表情をする元木くん。

なんだかそれが子どもみたいで可愛い…じゃなくて！

少し前から湧って呼んでほしい！というのは散々言われてきた
だけど、いざとなったら緊張して呼べなくて…結局いつも逃げて、元木くんと呼んでいる

それがどうやら、彼の気に触るらしい

「でも…」

『たった二文字だよ？簡単じゃん！…はい、わーく！』

「…元木くん」

『違うって！』

松崎「湧、遊ばれてやんの～(笑)」

『うるせえ！松崎に湧って呼ばれても嬉しくねえし！』

松崎「うわ、聞いた？酷くない？」

この2人は、あの時の空気感が嘘のようにいつも通りに戻っていた

元木くんと恵美ちゃんのやり取りは面白くて好きなの。

似た者同士だからかな、聞いてて凄く…羨ましい気持ちになる