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空色の/Yuzuru ページ5

結「ねぇ、俺が色決めたい!」

デートしようという話になり、扉の前で待たせるのもあれだし急に来たのに返すわけにもいかずに家にあげた。
そして、私のドレッサーを見て、そんなことを言ったのだ。
「...え?」
色、というのはコスメのことだろう。
結「えーと、なんだっけこれ...」
と、長いけれどもごつごつと男らしい指先をアイシャドウに向ける。
まぁこの中でカラーバリエーションが豊富なのはアイシャドウくらいだけど...変な色は嫌だよ?

「変な色は駄目だよ」
結「これは?」
そう言って指さしたのは、派手すぎない青色。
結「綺麗な色してる」
「...分かった。でも、女性のスケーターみたいにがっつりは入れないけど」
ぱかりと蓋を開け、ラメの入った白をアイホールへと塗る。
アイホールの半分にパステルの水色、二重幅に紺色。
その様子を、結弦はじっと見ていた。
少し恥ずかしい。
結「意外と自然だね」
「自然な色じゃなかったらしてないよ、外歩くんだし」
私が口を尖らせると、結弦は優しく笑う。

結「綺麗だよ。青空みたい」
なんて詩的な表現なんだ。私は口角を上げた。
「あんまり使ってなかったけど、もうちょっと使ってみようかな」
そう言うと、是非そうしてと結弦も笑う。

結弦は私の傍に来て、本当に優しく瞼を指先でなぞる。
付かないか不安だけど、色もぐちゃぐちゃになってないし指にもついていなかった。
結「でも、こんなに綺麗だと外に出したくないなぁ」
ふふ、と王子様の笑顔。
「結弦が守ってくれるんでしょ」
すると結弦は目を見開いて、悪戯っ子のように笑う。本当によく笑うなぁ。

結「当たり前」
そう言って、手の甲にキスを落とした。

艶やかな/Shoma→←嫉妬/Shoma



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琥珀糖(プロフ) - ぬさん» リクエストありがとうございます。とても素敵なネタですね!頑張って書きます。これからもよろしくお願いします。 (2018年4月1日 22時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - astroyuzさん» コメントありがとうございます。主の性格には特に気を付けましたので、そう言って貰えると嬉しいです!これからもよろしくお願いします。 (2018年4月1日 22時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)
- 昌磨君と幼なじみのスケーターさんでエキシビで昌磨君にプロポーズされる小説お願いします (2018年3月30日 8時) (携帯から) (レス) id: b271d24507 (このIDを非表示/違反報告)
astroyuz(プロフ) - 男主のお話がとても好きです。いい男なんだろうな、と楽しく拝読いたしました。ヒロイン嬢もおかわいらしく、癒やされました。この先の更新も楽しみにお待ち致しております。 (2018年3月28日 11時) (レス) id: afb95e6422 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - なほなりさん» コメントありがとうございます、気付くのが遅れて申し訳ございません!そう褒めてもらえるととても嬉しいです!これからよろしくお願いします。 (2018年3月16日 17時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥珀糖 | 作成日時:2018年2月25日 22時

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