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嫉妬/Shoma ページ4

宇「ゆづ君は狡いですよ」
結「急にどうしたの」

スケートリンクの上、すいすいと滑っていたゆづ君はベンチの方へと上がってくる。
俺の隣に座ったから、昨日のことを思い出して少しむっとした。
ゆづ君は全く関係ないけど。
悪いのは俺の彼女であるA...と、まぁ俺も。
宇「...彼女が」
結「Aちゃん?」
名前で呼ばないで!なんて小さいことでもすぐ嫉妬しちゃう。

宇「昨日、なんか動画見てたみたいで...ずっとゆづ君のばっか見てて」
そこまで言うと、ゆづ君はにこぉと柔らかな笑みを浮かべた。
いや、生暖かい笑顔?
結「嫉妬?」
宇「...です」
否定出来なくて、こくりと頷く。
いや、確かにゆづ君はすごいし演技も魅入られるけど。
だからと言って、俺にまで見せてこなくても。
結「きっと恥ずかしいんじゃない?だって、傍に居る相手のこと褒めるのって勇気いるよ」
宇「そうかなぁ...」
結「昌磨が不思議なだけ」
ゆづ君はふふっと笑う。

そして、ゆづ君は俺の耳元に顔を寄せてこそこそと小声で喋る。
結「Aちゃん、昌磨のことめっちゃ褒めてるから大丈夫」
宇「えっ...って、なんでゆづ君がそんなこと知ってるの!」
嬉しくなったが、逆のほうで嫉妬した。
結「良く話すからね。今日はめいっぱい褒めてもらいなよ」
と、先程からポチポチと操作していたスマホ画面を俺に見せる。

『昌磨のこと、今日はいっぱい褒めたげてよ』
『...頑張ります』
Aの簡潔な文字と、粋なゆづ君の気遣い。
俺は嬉しくなって、またスケートリンクへとゆづ君と共に降りた。

帰るのがたまらなく楽しみになる。
思わず笑顔が零れた。

空色の/Yuzuru→←最大の感謝と/Yuzuru



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琥珀糖(プロフ) - ぬさん» リクエストありがとうございます。とても素敵なネタですね!頑張って書きます。これからもよろしくお願いします。 (2018年4月1日 22時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - astroyuzさん» コメントありがとうございます。主の性格には特に気を付けましたので、そう言って貰えると嬉しいです!これからもよろしくお願いします。 (2018年4月1日 22時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)
- 昌磨君と幼なじみのスケーターさんでエキシビで昌磨君にプロポーズされる小説お願いします (2018年3月30日 8時) (携帯から) (レス) id: b271d24507 (このIDを非表示/違反報告)
astroyuz(プロフ) - 男主のお話がとても好きです。いい男なんだろうな、と楽しく拝読いたしました。ヒロイン嬢もおかわいらしく、癒やされました。この先の更新も楽しみにお待ち致しております。 (2018年3月28日 11時) (レス) id: afb95e6422 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - なほなりさん» コメントありがとうございます、気付くのが遅れて申し訳ございません!そう褒めてもらえるととても嬉しいです!これからよろしくお願いします。 (2018年3月16日 17時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥珀糖 | 作成日時:2018年2月25日 22時

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