オトコギライ《桃》

#キライ ページ17

小瀧side








女子ならキャーキャー言うだろう壁ドンしてもなお、睨み続けてくるAちゃん。





姉ちゃんの読んどる少女漫画で出てきたセリフを言ってみれば女子らしからぬ返答が返ってきた。















小「…〜っほんっっまに口の減らん奴め！！」







『こちとら自分になんて思われようが知ったこっちゃないねん。』

















そっぽを向いてそんなことを吐き捨てるAちゃん。















































小「……じゃあ、可愛ええって思っとくわ。」







『…………はぁ？』















からかうように舌を出して昇降口まで歩く。












せめてもの反抗や。










言われてばっかじゃ気がすまへんからな。











































階段を降りて昇降口で靴を履き替えたら、いつもおるはずの流星がおらん。















スマホを確認したら、1件のメッセージが入っとることに気づく。









流星腹減ったからマクドで待っとる





















……マクドは俺と流星、しげの3人でしか出来ひん話をする時に寄る所。









腹減った、なんて言うとるけど俺の話を聞こうとしてくれとんのがバレバレや。

















望りょーかい















簡単に返信をして、スマホをポケットにしまう。











……俺んこと心配してくれるんは嬉しいけど、少しぐらい待っとけや笑















やっぱり優しくて、やっぱりマイペースな流星に笑いそうになりながらマクドへと急いだ。










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