マネージャー 無表情 なぜ。[WEST]

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あなたside


メンバーと、数少ないスタッフにドーム公演決定が知らされたのは、まだ8月。




世間の皆さんに知らせるのは9月下旬が予定になっている。
それまでに詳細の決定、会場の方との打ち合わせなどやることは沢山ある。








そして今日は、マネージャー、ジャニーズWEST共に久々の1日オフ。


お盆、ということもあってか休みの少ない私までオフを頂いた。


















いつもなら誰かに迷惑をかけてしまわないよう外にはあまり出ないけど、今日は違う。















『……掃除、あまり来れてなかったなぁ。』











郊外の山奥にある、所謂墓地に来ている。



ここに、私のお母さんが眠っている。











花を新しくしたり、水で軽く流したりと掃除をしたら、線香をあげる。























お母さん、私が担当させてもらっとるグループが、ドーム公演することになってん。
しかもクリスマス。ファンにとって最高のクリスマスプレゼントやね。
前も言ったけど、全員、ほんまにええ人達やねん。私の事言っても理解してくれはるかな、ってぐらい。
でも、大切な7人の邪魔したらあかんよなぁ。
ぼちぼち、タイミング伺うことになりそうやわ。































手を離して、目を開ける。

あれだけ頑張ってなくした関西弁も、たまには出したってバチは当たらないでしょ。

こっちの方が落ち着くし。











スマホで時間を見れば時刻は2時。



企画書も提出しなくちゃいけないし、そろそろ帰ろうかな。







次来れるのはいつだろう。

秋から春にかけては多分そうそう休みなんてない。



半年、は来れないな。
仕方ないか。






















『またね、お母さん。』





そう言って立ち上がろうとした時。











「平ちゃん？」














聞き馴染みのある、声がした。



私を平ちゃんなんて呼ぶ人は1人しかいない。

あの時、1人だけ
「名前呼びは……ちょっとむず痒いわ笑」

なんて言って、周りに茶化されてた。





なんでここに？たまたま親族の墓場が一緒だった？でもこの前親族のお墓参りはない、って言ってたよね？俺んち健康やねん、なんて楽屋で笑い声を響かせてた。















嫌な予感が頭に過ぎる。

振り向きたくない。そんな訳ない。動け、体。









そこにいたのは……

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