35話 ページ37
「覚えてねぇのか?」
覚えてるも何も、つい最近この世界に来たばっかりですからね!
普通に昔のこと知らないよ!
神様からの手紙にも書いてなかったし!
「えっと、はい……」
捨てられた子犬のような目をしたジン。
こんなジンはレア。
今すぐ写真に収めたい。
そしていつの間にかいつもの怖い顔に戻ったと思ったら、チッと舌打ちしてきたよ。
怖いよぉ。
地味に可愛いと思ってたさっきの自分を呪いたいくらい怖い。
「忘れろ」
そう言って去っていったジン。
いや、衝撃的すぎて忘れられないよ!?
どうしよう。
これは安室さんとかに報告すべき?
いやでも、組織のことは知ってるって言っちゃったね!?
え、待ってどうしよう!?
「あっ、待って!……ジン!」
はい、思い出したよ!ってことにします!
最後の「ジン」という言葉を耳にした瞬間、ジンは勢い良く振り返り、またまた大きく目を見開いた。
「ごめんなさい、最近事故に巻き込まれて……記憶の一部が抜けてしまっていたの。でも、貴方の背中を見たら思い出した」
嘘だよ!
今の言い方、すごいカッコよくなかった!?
「貴方の背中を見たら」とかカッコよくない!?
嘘だけど!
……でも、トリップとかある意味事故か?
………うん、嘘は言ってない!
ってことにしておこう!
「そうか、たまには組織に顔出せよ」
なんか笑顔だな。
笑顔って言っても何か企んでる笑顔じゃなくて、本気の笑顔(?)!
ジンが笑顔とか明日は季節ハズレの雪かな!?
そしてジンは本当に去っていきましたとさ。
ちゃんちゃん。
………待って、組織の場所知らねぇ。
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華美 - 神杏さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年4月14日 10時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
神杏(プロフ) - めっちゃおもろいです!更新まってます! (2019年4月14日 10時) (レス) id: 4cd5a25095 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - 読者さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2019年4月9日 16時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
読者 - めっちゃおもしろいです!!更新待ってます^ - ^ (2019年4月9日 14時) (レス) id: 55ea5dd3ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華美 | 作成日時:2019年4月4日 20時