402.再びの熱烈やりとり ページ23
甲斐の里で高台に並び、野を見渡している信玄と幸村。
信玄「世は戦いに満ちておる。たとえ戦の世が終わろうと、人は戦い続けねばならぬ。いつかその槍を置く日が来ようとも、生涯己の信ずるもののため魂の槍を振るい続けよ」
幸村「はっ!この幸村、いつの日か、誰もが戦いや争いではない、実りある切磋琢磨に生き、その果てに心から
幸村の言葉を聴きながら、頼もしげにその横顔を見つめ、目を細める信玄。
幸村「理不尽に耐え、試練を乗り越え、他ならぬ己の矛盾をも受け入れながら、生き抜く覚悟にございます!」
子を育て終えた安堵のようなものを滲ませてゆく信玄。
幸村「その日の参るまで、この魂を燃やし、滾らせ、命の限り必ずや成し遂げる所存!」
信玄「…フッ」
幸村「?」
信玄は踵を返し、やや離れたところで立ち止まり、
信玄「年寄りの出番は、もう終わったのやもしれん」
いつもと違う信玄に戸惑う幸村。信玄は、ガクッと片膝をよろめかせた。
信玄「うっ…」
幸村「…お館様!?」
更によろけ、膝と腕を地面につきそうになる信玄。
幸村「お、お館様ッ!?」
思わず駆け寄ろうとする幸村――と、信玄が踏みとどまった。
信玄「などと――弱音を吐くわしと思うてかああッ!」
身を旋回させ、腰の入ったパンチが襲う。幸村も、すかさずバックスイングへ。
――ズドォンッ!
信玄「どうあッ!」
炸裂するクロスカウンター!――と思いきや、幸村のパンチのみが頬をとらえ、抉っている。
信玄「ぐ、ぬぅぅ…!」
ガクンと膝を落としかけつつダメージに歪んだ顔で二ヤリと笑い、
信玄「…大きくなったのう、幸村…!」
一度離れ、交互の殴り合いへ、
幸村「ぅぉおお館様ァッ!!」
信玄「だふぁッ!…幸村あぁッ!!」
幸村「どあッ!うおお館様あぁッ!!」
信玄「がはッ!うぃ幸村はあッ!!」
遠くの木の上からリラックス姿勢で見ている佐助。
佐助「やれやれ…」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
16人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コマさん - 最初から読みました!とても感動しました。゚(゚´Д`゚)゚。 (2017年5月7日 12時) (レス) id: 29a322c6a9 (このIDを非表示/違反報告)
クイナ - えーと、楽しく読ませてもらってんスけど...。ワンピース入ってますよね。何か全然違和感無くておもろいッスよ (2016年3月28日 11時) (レス) id: 878c05571f (このIDを非表示/違反報告)
舞 - はじめまして、舞です。私も最初っしょから読ませていただきました(^O^)とても素敵で感動しました。本や漫画にしてもおかしくないです。素晴らしい物語でした。ありがとうございました。 (2014年5月9日 22時) (レス) id: 7c57ccdb7c (このIDを非表示/違反報告)
☆ひいらぎ☆(#´^`#)/(プロフ) - 最初っから読ませて頂いたのですか、凄く感動しました!私も結構涙脆いので、途中でボロボロ泣いてましたwとてもよかったです! (2014年3月9日 4時) (レス) id: fcd858585a (このIDを非表示/違反報告)
花海月ヒリス(プロフ) - 双龍阿修羅@元朱雀さん» 見てくれてありがとうございます!今後出される作品も楽しみに待ってて下さいね(^_^) (2013年11月11日 22時) (レス) id: faf94e31c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花海月ヒリス | 作成日時:2013年9月12日 16時