399.運命の人 ページ20
政宗「A……オレはお前に会えて良かったと思ってる。お前に出会えなかったら、オレは人を愛する事の大切さを、本当の愛に目覚めなかった。感謝してる」
A「それは…私も同じ。政宗さんに出会えなかったら、私は失われた感情を戻る事はなかった。政宗さんのお蔭で無くした笑顔を取り戻せたから」
政宗「…なんかオレ達って、変な共通点があるよな」
政宗がそう言うと、Aは小さく微笑んだ。
最近、オレは思うんだ。オレは、お前と出会うために生まれてきたんだと。こんな醜いオレを受け入れた女は他にはいない。
守りたい。
今度こそお前を傷つけず、お前の笑顔と心を守りたい。
オレの伴侶は、お前だけだ。オレがお前を世界で一番の幸せ者にしてやる――
A「あの…政宗さん」
政宗「なんだ?」
A「その……手を触ってもいい?」
政宗「あ、ああ」
Aは政宗の手を取り、自分の手を重ねた。Aはそっと眼を閉じた。
浮かび上がるのは記憶の中の、あの手。
Aは眼を開いた。すぐ目の前にいるのは、やはり政宗だった。
あれは記憶では、なかったのだ。
あの手は過去の誰かではなく、生涯を共にする夫の手だった。そして、それはやはり幼い頃からAの記憶の中にあった、『その手』で間違いなかった。
政宗「…こうしていると、なんだか赤い糸で結ばれているみたいだな」
A「え?」
政宗「オレが生まれて初めて惚れた女は、A…お前だ」
政宗は彼女の白い手を重ね、ほんのりと頬を赤く染め、
政宗「A、オレの妻になってくれ」
たった一言の告白。その短い純愛の言葉がAの胸が熱くなった。
A「はい…」
最高のプロポーズのあまりに感激で嬉し涙を流す。
政宗は、改めてAをじっと見つめ、
政宗「今更こんな事言うけど……綺麗だぜ」
A「ありがとう///」
政宗「それと、まだお前からの返事聞いてなかったな」
政宗はいきなり上半身だけ起き上がり、ギュッとAを抱きしめた。
政宗「お帰り、A」
A「…ただいま」
穏やかに微笑み、二人はお互い愛おしげな眼差しを交わし、二つの唇を重ねた。
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コマさん - 最初から読みました!とても感動しました。゚(゚´Д`゚)゚。 (2017年5月7日 12時) (レス) id: 29a322c6a9 (このIDを非表示/違反報告)
クイナ - えーと、楽しく読ませてもらってんスけど...。ワンピース入ってますよね。何か全然違和感無くておもろいッスよ (2016年3月28日 11時) (レス) id: 878c05571f (このIDを非表示/違反報告)
舞 - はじめまして、舞です。私も最初っしょから読ませていただきました(^O^)とても素敵で感動しました。本や漫画にしてもおかしくないです。素晴らしい物語でした。ありがとうございました。 (2014年5月9日 22時) (レス) id: 7c57ccdb7c (このIDを非表示/違反報告)
☆ひいらぎ☆(#´^`#)/(プロフ) - 最初っから読ませて頂いたのですか、凄く感動しました!私も結構涙脆いので、途中でボロボロ泣いてましたwとてもよかったです! (2014年3月9日 4時) (レス) id: fcd858585a (このIDを非表示/違反報告)
花海月ヒリス(プロフ) - 双龍阿修羅@元朱雀さん» 見てくれてありがとうございます!今後出される作品も楽しみに待ってて下さいね(^_^) (2013年11月11日 22時) (レス) id: faf94e31c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花海月ヒリス | 作成日時:2013年9月12日 16時