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紗良「へえ…そうなんだ、そんな子いるんだね、桜花に」
黒木「頼まれてくれるかな」
紗良「私で役に立つなら。いつ行けばいいですか?」
黒木「紗良の都合のつく時でいいよ」
紗良「わかりました、あ、じいじにお礼の電話しよっと」
『ねー、Aちゃん!聞いてる?』
「え、あ、ごめん!何?」
少し離れた2人の会話に集中しすぎて、
全然聞いていなかったと反省し、
問題集に視線を戻した。…のだけれども。
『最近Aさん、ボーッとしてるよね。なんかあったの?』
『Aちゃん、恋でしょ〜?』
『私Aっちの恋愛事情聞きたいな〜?』
「なっ、何言ってるんですか!ほら勉強!」
なんて、女の子たちが騒ぎ出した。
どの世代の女の子も、
恋バナで盛り上がるのは共通らしい。
『ね、黒ちゃんも聞きたいよね?』
助けて、という意味も込めて、
黒木先生の方を見ると、
黒木「そうだね。休憩がてら聞こうか」
「ちょ、!」
『ほらぁ!全部話しちゃいなよ!!』
『え、彼氏は?いるの?』
「んん…いないよ。半年前くらいに別れちゃった」
紗良「どんな人だったんですか?」
「紗良ちゃんまで…」
頼みの綱が、完全に切れた。
電話を終えた紗良ちゃんは、
私の隣にちょこんと腰を下ろした。
『顔は〜?』
「んー…顔はイケメンだったと思う、
仕事人間で、ほんとにわたしのこと好きなのかなって思ってた、けど…」
『けど?』
「別れてからね、思ったんだよね。
あーほんとに好きでいてくれてたんだなーって」
『より戻したりしないの?』
「んー…どうだろ、わかんないや」
黒木「…」
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理音(プロフ) - ドキドキが止まりません(((;゚Д゚)))ドキドキ展開がもう好きすぎます!!これからも応援してます!! (2022年1月15日 1時) (レス) @page30 id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 寧那さん» うわぁ、嬉しい…ありがとうございます…!! (2021年12月12日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - どんぐりさん» ありがとうございます〜! (2021年12月12日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
寧那 - 何故、投票が1回しか出来ないんでしょう…!!でも、読むたんびに1番右側の星を押させてもらってます!!応援してます!! (2021年12月12日 15時) (レス) @page30 id: 8653afb737 (このIDを非表示/違反報告)
どんぐり(プロフ) - 初めまして。とても面白くて何回も読み返してます!頑張ってくださいヾ(・ε・`*) (2021年12月10日 11時) (レス) @page23 id: 8a839eaa9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅茶 | 作成日時:2021年12月5日 23時