君を笑顔にするために。2

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桂「それはちょっと上杉くん可哀想だったね」


佐倉「ですよね？
今度ばかりは黒木先生ひどいと思いました」


橘「やっぱΩトップの島津には黒木のやつなーんも言えねえんだな。
合格実績稼げそうなら、何やっても言ってもおっけいってか？」












そんなことはない、
と心の中で思いながら烏龍茶を飲んでいた。












桂「でもなんで島津くん、上杉くんばっかり目の敵にするんだろう。
前も自習室で、上杉くんにこう…ちょっかい出してたの見たの」


「…そういえば、」












よく海斗くんも文句言ってるなあ、と思い出す。












木村「目の敵で言うと…
黒木って佐倉先生ばっかりいじめますよね。そんなことないすか？」


佐倉「え？」


桂「それは、佐倉先生に見込みがあるからじゃない。クロセンにとって」


木村「クロセン…？」


橘「可愛い子には旅をさせよ、的な？」


桂「そう。それに佐倉先生、打たれ強いもん」


佐倉「いや、そんなこと…」


木村「まあ佐倉先生はたしかに、可愛いけど。
あ、片岡先生も負けてないっすよ」


桂「…ねえ、あんたさ、本当に国語の先生なの？」


木村「はい」


桂「あんた、前にさ、上杉くんがルトワックから転塾してきたの、
黒木先生が関わってたって言ってなかった？」


木村「あぁ、成績が上がる見込みがなくてクロセンが切ったって噂です」


佐倉「それって…本当なんでしょうか」


桂「どうだろう」


「…」












＿先生、来年から桜花に行くって本当？












黒木先生が切った、ねぇ…














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