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《 佐倉 side 》










『どうぞ』











灰谷先生の様子を少し気にしていると、
小さい男の子が料理を持ってきてくれた。











佐倉「ありがとう」


灰谷「ありがとう。

…どうして私はここに呼ばれたんでしょう」


佐倉「え?
それは…お誕生日だからじゃないですかね…」


灰谷「はは、」












理由が思いつかず、
思わず適当な理由を述べると、

灰谷先生は苦笑いした。












紗良「食べてますか?」


佐倉「うん、」


紗良「ここが前に話した黒木先生の無料教室!」


佐倉「今もまだやってたんだね」


紗良「昔はもっと少なかったんだけど、今はこんなにたくさん!
今日来れなかった人もいるから、もっとかな」


佐倉「へぇ、」


紗良「中学受験とか高校受験だけじゃなくて、
働きながら資格試験の勉強してる大人の人も来てるんだよ」












紗良ちゃんがそう言うと、
灰谷先生は棚にある参考書に目を向けた。












灰谷「これ…」


紗良「あ、それはAさんがこの前持ってきてくれたやつです!」


灰谷「…紗良さんもまだ通ってるの?」


紗良「あぁ、今でも黒木先生に教えてもらったりするけど、
私もここで教えるの手伝ったりもしてるんです」


佐倉「あっ、バイトってこれのことだったんだ」


紗良「私もそうだったんだけど、この塾に来てる子供たち、

みんな一人親家庭だったりお金がなかったり、
いろんな理由があって塾に通えない子供たちで。

でもそんな風に見えないでしょ?みんな」












と、また子供たちに視線を向けた。












『くろっきーおんぶして〜!』


黒木「おっ、くろっきーおんぶの時間か」


「おー、マナちゃんいいねぇ」


『ぼくもぼくも!』













佐倉「なんだか…みんな家族みたい」


紗良「うん!」


新平「子供に教えるのに、お金取る親なんていないもんね」














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理音(プロフ) - ドキドキが止まりません(((;゚Д゚)))ドキドキ展開がもう好きすぎます!!これからも応援してます!! (2022年1月15日 1時) (レス) @page30 id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 寧那さん» うわぁ、嬉しい…ありがとうございます…!! (2021年12月12日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - どんぐりさん» ありがとうございます〜! (2021年12月12日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
寧那 - 何故、投票が1回しか出来ないんでしょう…!!でも、読むたんびに1番右側の星を押させてもらってます!!応援してます!! (2021年12月12日 15時) (レス) @page30 id: 8653afb737 (このIDを非表示/違反報告)
どんぐり(プロフ) - 初めまして。とても面白くて何回も読み返してます!頑張ってくださいヾ(・ε・`*) (2021年12月10日 11時) (レス) @page23 id: 8a839eaa9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅茶 | 作成日時:2021年12月5日 23時

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