君を笑顔にするために。2

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石田くんが池に入って泥だらけで来た、と話を聞き、
屋上へと駆けつけると、

佐倉先生と橘先生が洗った服を干していた。


物陰に隠れて、
2人の会話を盗み聞きする。













橘「あいつあれでも毎日こうして塾に来てるじゃない」


佐倉「え？」


橘「俺たちはいつの間にかそれが当たり前だと思ってるけど、
そもそも小学生が毎日塾に来て座ってるってこれすごくね？

いや、まぁ、すごいんだよ。

そこから認めてやんないと。
本来の小学生なんてみーんなあんな感じだぜ？」


佐倉「はい」


橘「でも、ここから先は少し考えないとな。

今みんな必死に勉強し始めてる。
他の生徒に迷惑かけるのは、ちょっとな」


「…」













2人の前には顔を出さず、
階段を降りると、黒木先生が。













「あ、黒木先生。
この間の話なんですけど、」


黒木「はい」


「わたしはやっぱり、橘先生を推薦します」


黒木「そうですか」














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