君を笑顔にするために。2

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黒木「中学受験は本人よりも親の方が先に根を上げます。

子供は大人が思ってるよりタフなものです。

ですが、この夏合宿で理科社会は遊び感覚で覚え、
算数の難問を鼻歌混じりで解くあの直江樹里の天才っぷりに、

打ちのめされたのもまた、事実でしょう」


佐倉「柴田さん、このまま直江さんから離れていくんでしょうか」


黒木「秘策があります」


佐倉「え？」


黒木「片岡先生。わかっていますね」


「はい」












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『何で席が決まってんの！？』


『なんか黒木先生が決めたらしいよ』


『え、俺片岡先生って聞いたけど？』


『あ、そうなの？』


『えー、私廊下側がよかったのに』


直江「お〜、花恋！早いね。

えっ、なになに？あっ！まるみと隣になった！
改めて、シクヨロ！」


桂「はーい、みんな。合宿の疲れは取れたかな？
それでは今日は、まず漢字テストやってもらうよ」


「「「「はーい」」」」











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桂「はい、やめ！鉛筆置いて！
では隣の人と交換してお互い採点してください」


直江「シクヨロ〜！」


柴田「…すごい、満点だ…」


桂「んー？どれどれ？よいしょ、

直江さんの漢字テスト採点する時の注意点なんだけど…
はね、とめ、はらいがめちゃくちゃなの。

だからきちんと採点すると…ほら」


直江「うぇ、」


桂「今は採点緩くなって来たけど、学校によってはバツになるからね。
だから丁寧にって」


直江「丁寧か〜。
ていうとまるみの答案めっちゃ綺麗！ねっ先生！」


桂「ほんとだ。あっ、全部埋めてある直江さんよりも
ほら、柴田さんの方が点数取れてるよ」


直江「はぁ…はすがにわかってきた、私も。
まるみの几帳面さを見習わなきゃってさ」















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