君を笑顔にするために。2

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佐倉「うわっ…おはようございます！」


黒木「どうされました？今日お休みにしたはずですが」


佐倉「いや、クラス替えもありましたし、
少し準備したいこともありまして。

あ、片岡先生もいらっしゃったんですね！」


「はい。そろそろかなと思いまして」


佐倉「そろそろ？」












佐倉先生を無視して、
黒木先生は話を続けた。












黒木「柴田まるみさんですか」


佐倉「あ、はい」


黒木「あなたも夏合宿で見てお気づきかと思いますが…」


佐倉「柴田さん、お友達もできて、今までにない雰囲気でした」


黒木「私はあの2人の掛け合わせによる大きな化学反応に期待してます」


佐倉「化学反応…」


黒木「タイプの違う2人の混ぜ合わせ、です」


佐倉「……あの、」


黒木「はい」


佐倉「いや、もちろん黒木先生のことですから、
柴田さんの実力や性格を見越してのことなんでしょうけど、

私には少し苦しそうに見えて…」











タイミングよく、電話が鳴った。
…来たな。













佐倉「はい、桜花ゼミナール吉祥寺校です。
はい…あっ、少しお待ちください。

柴田まるみさんのお母様からでこれからお会いできないかと」













佐倉先生のその言葉に黒木先生は頷いた。













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