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『何やってるんですか?』
佐倉「小テストの結果、出たよ〜」
と、張り出された紙を見る生徒たち。
柴田さんは、その紙を、
少し悲しそうに見ていた。
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夜、部屋を出て
1人で廊下を歩いていると、
前から黒木先生が歩いてきた。
「あれ、黒木先生?」
黒木「片岡先生。
こんな時間に何をしてるんですか?」
「ちょっと外の空気吸いたくて!」
黒木「…」
「…なんですか?」
黒木「いつもと雰囲気違いますね」
ぐっと顔を覗き込まれ、
黒木先生との距離が近くなる。
「えっ、あ、すっぴんだからかも…
…あっ、私すっぴん!!
ちょ、見ないでください!!恥ずかしい!!」
黒木「スッピンでも変わりませんよ、いい意味で」
「…黒木先生モテるでしょ?」
黒木「まさか。それより、少し話しをしませんか」
「え?…あ、はい」
外だと誰が見ているわからない、ということで、
1人部屋だという黒木先生の部屋へ、招かれた。
「柴田さんの話ですか?」
黒木「いえ。
…この間、私が話したこと、覚えてますか」
「この間?」
黒木先生はゆっくりと私に近づくと、
私の頬に手を添え、唇を優しく親指でなぞった。
黒木「彼氏以外の男にキスをさせるな、と。
言ったはずですが」
_Aのこと、まだ好きなんだ。
思い出すのは、この間のあの言葉。
「……見てたんですか、」
黒木「偶然通りかかっただけです」
「…あ、あれは、その…なんていうか、
事故、みたいなもので、」
黒木「事故?それは…便利な言葉ですね。
なら、今ここで何かがあっても、事故で済ませられそうですね」
「…え、ちょ、!」
黒木「冗談ですよ。
…早く戻らないと他の先生方に心配されますよ」
「…失礼します!」
黒木先生の部屋を出て、
自分の部屋に急いで戻った。
…顔が、熱い。
桂「あら、おかえり。遅かったわね…ってどうしたの?顔真っ赤だけど」
「…え、あ、いや…」
桂「なに、くろっきー?」
「うぇっ!?」
桂「え、なに、ほんとに?何かあったの?」
「や、何もないです!何もないですから!!」
桂「説得力ないなあ…」
森「ですねぇ…」
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理音(プロフ) - ドキドキが止まりません(((;゚Д゚)))ドキドキ展開がもう好きすぎます!!これからも応援してます!! (2022年1月15日 1時) (レス) @page30 id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - 寧那さん» うわぁ、嬉しい…ありがとうございます…!! (2021年12月12日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - どんぐりさん» ありがとうございます〜! (2021年12月12日 21時) (レス) id: 9cb04252fe (このIDを非表示/違反報告)
寧那 - 何故、投票が1回しか出来ないんでしょう…!!でも、読むたんびに1番右側の星を押させてもらってます!!応援してます!! (2021年12月12日 15時) (レス) @page30 id: 8653afb737 (このIDを非表示/違反報告)
どんぐり(プロフ) - 初めまして。とても面白くて何回も読み返してます!頑張ってくださいヾ(・ε・`*) (2021年12月10日 11時) (レス) @page23 id: 8a839eaa9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅茶 | 作成日時:2021年12月5日 23時