君を笑顔にするために。2

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《 灰谷 side 》












灰谷「夏期合宿ですか」











車に荷物を積む黒木先生に声をかけた。












黒木「はい。

ルトワックほど大規模ではありませんが、やることは同じです。
貴方も参加しますか？」


灰谷「ご冗談を」


黒木「片岡先生もいらっしゃいますよ」


灰谷「…それより、お誘いいただきたいのは、STAR FISHのほうです」












俺がそう言うと、
黒木先生は動きを止めた。












灰谷「やっと話を聞く気になっていただけましたか。

辿り着きましたよ。
貴方がルトワック時代からずーって隠し通して来た場所に。

貴方がルトワックを辞めたのは、あんな塾のためだったんですか」


黒木「あんな？」


灰谷「あの塾が、あなたにどれだけの価値があるって言うんですか。
一体…あの塾で何をやってるんですか」


黒木「私は星を拾って投げているだけです」


灰谷「は…？」


黒木「これを」













受け取った紙には、
しょうたいじょう、と書かれていた。












灰谷「黒木先生は！
…Aのことをどう思ってるんですか」


黒木「…」


灰谷「何とも思っていないなら、離れてくれませんか。
僕に…返してください、彼女を」


黒木「彼女はモノではありません」


灰谷「…」













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《 A side 》












黒木先生に
柴田さんの1日目の様子をメールして数分後、

黒木先生から返事が返ってきた。





＿先程、灰谷先生と会いました












「え、」


桂「どうしたの？」


「いや…なんでもないです、」












…明日聞くか。














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