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渡辺「好きだ」
え、今この人なんて言った?
好 き だ
?????????
「へ?」
渡辺「お前…何なんだよ」
「はい?」
渡辺「お前と出会ってからお前のことしか考えられなくなっちまった。お前のことが頭から離れないんだよ!」
「え…?」
渡辺くんは私から目を離さない。大真面目な表情で声を荒げて伝えてくる
渡辺「俺もう困ってんだよ。お前なんて嫌いだったのに…こんなん初めてだ、まじでどうしてくれんだよ」
「私のせいなの…?」
渡辺「じゃなかったら誰のせいなんだよ!」
私この人に好きって言われてるのに怒られてる…???
そもそもずっと私にイライラして嫌いって言ってたじゃんか
急な展開すぎて頭が考える行為を放棄しそうだ
彼は頭をグシャグシャ掻きながらさらに一歩近づいてきた
渡辺「お前のことずっと探してるし見つければすぐ話しかけたい。自分でもなんでこんな必死なのかわかんねえ」
「じゃあ私はもっとわかんないよ」
渡辺「でもお前じゃん、最初に俺に関わってきたの。抱きついてきたの。しかも2回」
「ちょ、ちょっとその言い方やめてくれない!?あなたに好意があってやったことじゃないじゃない。あれはしょうがなくでしょ。何度も謝ったじゃん」
渡辺「べつにもう謝んなくていいし。もう好きになっちまったんだから」
この数秒で"嫌い"と"好き"の両極端を伝えられるなんて誰が思っただろうか
「はぁ??ホント何急に!!もう帰るからっ!」
突然のことに驚きを隠せず、私は体が痛いことも忘れて走って教室を出た
なんなのあの人。さっきと全然言ってること違うじゃん!
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作者名:こばち | 作成日時:2022年11月15日 23時